「蓼科の野花」シリーズも今回で「その7」になるが、人間の勝手で打ち捨てられた球根が、見事に独り咲く「カサブランカ」に出会った。野花ではないが、限りなく野花に近い状態で咲くカサブランカも、お仲間に加えさせて貰った。
蓼科の別荘地は、かなりの人気ではあるが、中には住み人が長年に亘って訪れないのか、或はまた昨今の不景気のあおりで売却され、放置されたかと思われる区画もある。そのような草茫々の区画に、
カサブランカがただ一株、凛としかも華やかに咲いていた。
話は変わるがペリー来訪以来、三浦半島には様々な文化施設があるが、パイプオルガンを備えた施設は、横須賀の小さな教会だけだ。昨日は虚庵夫人に誘われ、日程をやり繰りしてオルガン演奏会に出かけた。外国旅行の折などは教会を訪れて、その土地の文化と宗教の結び付きを垣間見るが、信者ではない虚庵夫妻は日曜礼拝などトンと縁がないので、地元の教会を訪れるのは何年振りであろうか。
三人の教会オルガ二ストによるパイプオルガンの演奏は、荘重で心にズンと響くものであった。
D.ブクステフーデの「前奏曲、フーガとシャコンヌ ハ長調」、J.S.バッハの「トッカータとフーガ 二短調」、「我らみなひとりの神を信ず」など等、教会音楽の神髄と、それを超えた8曲のオルガンの響きを堪能させて貰った。
G.ベーム「天にまします我らの父よ」の演奏を聴きながら、蓼科で出会った「カサブランカ」の高貴な「たたずまい」が鮮やかに目に浮び、清楚な礼拝堂での演奏会がこの上ないものに思われた。
住み人の慈しみもなく草むらに
カサブランカは おのれを咲くかも
木漏れ日は幽かなれども白妙の
カサブランカの 華かおるとは
カタカナの「カサブランカ」は、外国産の百合かと思われるが、あにはからんや、日本の山里に咲く「山百合」と、ピンクでおしゃれな「鹿の子百合」の交配種だという。何れも斑模様の花弁の持ち主だが、清楚で純白な花に生まれ代わったのは、神のご加護によるものに違いあるまい。
勝手な想像ではあるが、この花を生み出す交配に命をかけた男は、純白の「カサブランカ」が生まれようとは、想像もしなかったのではあるまいか。数多の交配の繰り返しは、失敗と落胆の連続であったに違いあるまい。生まれ出る花の姿は、計算では導けない世界だけに、創りだせた歓びはいかばかりであったろうか。一方、過酷な表現ではあるが、成果につながらないのが殆どの世界でもあろう。しかしその中にささやかでも、限りない歓びを見出し得る彼等に違いあるまい。
先週の学生への講演でも、「創造する歓び」を出来る限り若いうちに味わえるよう、彼等の努力を促した。誰の真似でもない、「独創性」とはあらゆることに求められる、最も高貴な人間の精神活動だ。芸術の世界だけでなく、科学技術の世界でも、社会システムにおいても、事の大小に拘わりなく求められることだと訴えたが、何人の若者が会得して呉れたであろうか。
山百合と鹿の子百合との交配に
如何なる花をば 想い描くや
もがきつつ新たな花を創らむと
重ねる試み日々を偲びぬ
人々の創りい出せる成果には
花無からむや 華をも超えらむ
どこか寂しさを漂わせていますよね私は
鳥羽一郎が歌う“カサブランカグッバイ”と
言う曲が大好きです
その百合が、形や大きさはカサブランカ。。。薄いピンクの色あいや微かに薫る匂いは山ユリそのものでした。
もしかしたら、この百合はカサブランカと山ユリを交配したのかもしれないわね・・・・
などと話していたのですが、カサブランカそのものがすでに山ユリとの交配種であれば、私が買ってきた百合に関する見解は間違いですね。。。
でも、この百合にカサブランカとはどういう意図で名付けられたのでしょう。。。。
名前と実物の違和感を感じるのは私だけでしょうか・・・・
真っただ中の、美しくも哀しい恋の物語でした。
戦後、わが国にもフィルムが入って爆発的な人気の洋画ですが、
それ以来、”カサブランカ”の名前は「別れ」のイメージを
皆さんに植えつけたようですね。
演歌”カサブランカグッバイ♪”を聴きつつ・・・。
ありません。
さる方も不思議に思って、調べた結果によれば;
(受け売りゆえ、正確か否かは不明デスが・・・)
○日本の山百合と鹿の子百合の交配は、米国で成功。
○その後、ヨーロッパのさる人の手に渡り、
安定種に育てられ、”カサブランカ”と命名されて、
世に送り出された。
○新品種開発を手掛けていた彼は、花の名前に
世界の都市の名前を当てていて、モロッコの
”カサブランカ”がこの百合に付けられた。
これでは面白くないので、虚庵居士の物語:
名画「カサブランカ」が世に出て、欧米では
この映画の話題が一世を風靡していた。
そんな折、百合の新品種・東洋の交配種
「オリエンタルハイブリッド」が完成し、晴れて世に
送りだす出すにあたり、彼は高貴で華やかなこの花に、
恋人の名前を当てた。
彼女は名画のヒロイン役”イングリッド・バーグマン ”の
面影を湛えた、色白の美人であった。
見事に咲いた「オリエンタルハイブリッド」に
カードを添えて、彼は恋人の元へ向かった・・・。
(この先は、作家りらんさまにバトンタッチ!)
↑
と、申されましても三文文士にもなれないわたくしめには
ちと荷が重過ぎまするが~
>「オリエンタルハイブリッド」が完成し、晴れて世に
送りだす出すにあたり、彼は高貴で華やかなこの花に、
恋人の名前を当てた。
↑
と、いうことは虚庵さまはこの百合の名を「カサブランカ」ではなく
別名にしてみようという大胆な試みをなさろうと・・・・???
で、このわたくしめにその恋人の名前の命名権を託すと仰るのでしょうか・・・?!
と、いぶかりつつも、単細胞なわたくしめは
もうすっかり虚庵さまの策略に乗っかって
その気になっているのでありました。。。
何と単純なわたくし・・・・。
では、さっそくカードの文面を・・・・・。
我が愛しの君よ
喜んでくれ、やっと出来たよ!
この花を君のためにだけ作ったんだ。
「リリー・ベルナデット・ホワイト」
これが君の名前をもらって付けた
この花の名前だよ。
気に入ってくれたら嬉しいんだが・・・。
君の瞳に乾杯!
永遠(とわ)の愛を誓いし君の僕(しもべ)より
あ、痒っ!ジンマシンかしら・・・?!
虚庵さまは大丈夫ですか?
アナフィラキシー・ショックは怖いですから
お気を付け下さいませね。
このカードの文面を読んでそんなことになりませぬよう・・・。
彼の恋人の名はルルドの聖女ベルナデットと同じだったのです。
ブログ「虚庵居士のお遊び」を舞台に連載されることに(?)
なるのでしょうか?
胸を躍らせ、多少の「痒さ」を堪えて期待します。
この先どの様な展開になって、「カサブランカ」とどの様な
関連が物語られるのか、興味津々デス。
このブログから「芥川賞」誕生を夢見つつ・・・。
この度は、お互いの文意の解釈に
ボタンの掛け違いのような微妙な
誤解が生じているようでございますデスネ・・・
こういうときは笑ってゴマカシ
リセットするのがいちばんかと・
(=⌒▽⌒=) ニャハハハ♪
ハハハ ハハ ハハハ
六ヶ所村の見学会に同行、留守をしていてご返事が遅れました
スイマシェン
それにしても、芥川賞が夢か幻に消え失せるのは
この上なくザンネン
何れの日にか、「リリー・ベルナデット・ホワイト」の
続きを読ませて
お久しぶりでございます
この際・・誤解でもボタンの掛け違いでも
構いません
ぜひ!ぜひ!
「リリー・ベルナデット・ホワイト」
作家りらんさまの作品を虚庵さまのブログに掲載されましたら・・
こんな嬉しい事はありません
私からも