「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「皇帝ダリア」

2013-11-30 12:21:15 | 和歌

 住宅街を歩いていると、背の高い「皇帝ダリア」が目に付くこの頃だ。

 以前は殆んど見かけなかったが、ここ数年の間に人気が高まったようだ。
草丈が3~4メートルにも及ぶ、超大型のダリアだ。種苗店などの解説では、メキシコ原産でダリアの原種だそうだ。このダリアは日照時間が短くなる晩秋に咲くので、庭の草花が枯れて淋しくなるこの時節には、貴重なお花だ。かなり大きめの花は、吹き荒ぶ秋風に傷み易いのが気の毒だ。

 背が高いので、見上げれば殆どの場合が家屋や背の高い邪魔物がファインダーに入り、彼女(彼?)の気品ある姿だけをカメラに収められないのが残念だった。醜い夾雑物の姿と共に写したのでは、撮影技術が拙い虚庵居士の力量では、清純な表情を写せずに悔しい思いであった。が、やっと秋空をバックにした、皇帝ダリアに巡り合えた。

 ブログに掲載する段になって、改めて写真を吟味したが、虚庵居士の意図する皇帝ダリアの清純さと、華やかさが撮れていないのが残念だ。勝手なお願いで恐縮だが、ご覧になる皆さんの感性で、拙い虚庵居士のカメラを腕を補って頂きたい。
皇帝ダリアの素晴らしさを、想い描いて頂きたいものだ。




           軒越える背丈の高きダリアかな

           舞ふが如くに衣手ひろげて


           見上げれば澄み渡る空に浮かぶかも

           皇帝ダリアの花は咲き初め


           木の葉散り草花枯れるこの秋に

           花ほころびぬ皇帝ダリアは


           俯きて咲けるかんばせ見上げつつ

           語りかければ揺れて応えぬ


           ゆく秋の寒さに堪えよ頂きの

           莟みの数々咲ききる迄は







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