「うつろ庵の紅ばら」が、今年も沢山花を付けて呉れた。
道行く人々が、生垣越しに咲く紅薔薇を見上げ、足を止めてお楽しみ頂く方や、
カメラに収める方もおられる「うつろ庵の紅ばら」だ。
パソコンに向かってブログのこの文章を認めていたら、米国ニュージャージー州に住む孫息子のCameron君から、SkypeでのTV電話がつながった。 虚庵居士は
二階の書斎から、パソコンにつながっているTVカメラで「うつろ庵の紅ばら」を写して、Cameron君とパパ・ママに映像を送った。地球の反対側は真夜中だが、横須賀の紅薔薇を観た彼等から、感嘆の声があがった。
二階の書斎から観たTVカメラの映像は、丁度下の写真と同じ情景だった筈だ。
約一時間の長電話では、様々なことが話題になった。
Cameron君は英国系の学校の5年生だが、土曜日だけは日本語学校に通う6年生だ。土曜日だけのお勉強とはいえ、日本人駐在員の子弟等に交じって大奮闘中だ。漢字書き取り試験の結果をTVカメラで見たら、「樹木・背骨・俳句」等々正しく書けていて、拍手喝采だった。
かつて、虚庵夫人がCameron君とパパにTシャツをプレゼントしたが、二人揃ってそのTシャツを着た写真が、過日メールで届いた。
見れば二人の胸に ”BABA Shirt TM”との洒落たロゴ・プリントが入っていた。
航空便で送ったTシャツにはそんなロゴは無かった筈だ。SkypeでのTV電話で尋ねたら、Cameron君が写真とコンピュータソフトを駆使し、合成した写真だとの返答に、じじ・ばばは仰天、脱帽であった。
頻繁には行けないニュージャージーとニューヨークだが、SkypeのTV電話で気楽に顔を合わせ、時々長電話を楽しむ虚庵夫妻とCameron君一家の一端を、ご紹介させて貰った。
「うつろ庵の紅ばら」は、虚庵居士がブログを始めた翌年に「薔薇の雫」とのタイトルで掲載した。既に8年の歳月が経過したが、薔薇に託すく虚庵居士の思いをお酌み頂けたらと、ご紹介する次第だ。併せてご笑覧下さい。
日除け代わりに設えた葡萄棚の下の「棺桶ベンチ」に腰をおろし、グラス片手に
「紅ばら」を堪能する虚庵居士をご想像あれ。ご来訪歓待します。
紅の薔薇の花をば詠まむとて
机に向えばCameronの声
SkypeのTV電話で孫息子は
海の彼方ゆ呼び掛け来るかも
じじ・ばばは何を措いてもCameronの
相手をせむと肩を並べぬ
あれやこれ英語と日本語織り交ぜて
孫との電話に笑いは絶えずも
Cameronがこちらの都合を気遣うに
目を瞠るかな心の成長
長電話もあっというまに過ぎしかな
日本の昼に「おやすみ」の挨拶して
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