「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「柚子の大馬鹿 十八年」

2008-06-07 20:51:57 | 和歌

 今年は柚子に花が付き、実がなった。

 昔からの言い伝えでは、『桃栗 三年、柿 八年、柚子の大馬鹿 十八年』と言う。ことほど左様に、柚子は実がつくのが遅いので知られているが、「うつろ庵」の住人になってからでも既に5年余、今年は初めて花が咲いた。木丈の生育も殊のほか遅く、枝を剪定したこともあるが、5年でやっと5・60センチ程度か。




             
            幾とせを待ちにけるかな白妙の

            気高き五弁の柚子の花ぞも


            大馬鹿と人は勝手に云うならめ

            柚子の憶ひを はかり難くば
          





             
            子を守る思ひならむや 柚子の棘は

            いとど鋭く 誰から守るや


            黄柑に育つを待ちなむ孫たちを

            見守るじじの思ひに重ねて 






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2 コメント

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柚子とゆずと柚・・・・ (りらん)
2008-06-11 13:29:08
私は「桃栗3年柿8年」しか知らなかったのですが、先日、テレビを観ておりましたら、「桃栗3年・・・・」に節がついていて映画の中で子供が歌っておりました。その歌詞が下記のようなものでした。

「桃栗3年柿8年「ユズ」は9年でなりさがり梨の大馬鹿18年」

というものでした。

うちの母は「桃栗3年柿8年梅はすいすい13年」しか知らないと言います。

ちょっと興味がありましたので調べてみましたら、あるサイトでは「桃栗3年柿8年柚子の大馬鹿18年」
となっています。

ところがもうひとつのサイトでは
「桃栗3年柿8年ゆずは9年で成り下がりナシの大馬鹿18年」となっていて、その下に
「柚の大馬鹿18年銀杏の気違い30年」と書いてありました。

多分、柚子と柚とゆずは同じものを指しているのだとは思いますが、それにしても、ほんとのオオバカはユズとナシのどっちなのだろうと疑問がわきました。

暇なワタクシめをお笑いくださいませ。
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「混乱の極み・・・」 (虚庵居士)
2008-06-11 17:45:59
りらん 様

何事もオロソカニせず、ご自分で調べられて・・・、敬服です。愚かな虚庵居士は、何処かで覚えた諺を鵜呑みにしておりましたので、「え! 梨の大馬鹿18年?」と、大慌てデス。

改めて調べてみましたら、あるわ在るは、種々雑多なバリエーションが次々と見つかって、虚庵居士は混乱の極みデス。

色々ある中でやんべ氏の『~時かけ☆コラム~』に は、各地の伝承や書籍に見られるバリエーションを丁寧に紹介されているので、参考までにここに引用させて頂く。
http://www.imasy.or.jp/~yamve/timetravelers/column/column_momokuri.htm

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