先週末、福井大・福井工大の学生とシニアとの対話会が開催されて、参加した。
学部生と院生がほぼ半数づつの参加で、これに関西・関東からのエネルギー関連のシニアが加わって、質疑と意見交換が重ねられた。双方の大学は、関西・若狭・北陸・中部地域のエネルギー産業にとって、人材の育成と供給面で重要な役割を担っているので、大学も学生も対話会には極めて熱心であった。
福島原発の事故は、学生たちに深刻な影響をもたらしているに違いあるまいと予想していたが、案に相違して学生たちは、原子力発電の果たすべき役割と次世代を担う彼等の将来を、かなりしっかりと展望していて、参加シニアが逆に元気を頂戴した対話会であった。
予め学生たちは対話のテーマを選択しグループを編成していたが、福島事故を踏まえた基調講演での話題提供と問題提起に刺激されて、学生達の発言もシニアの応答もいやが上にも盛り上り、熱が籠った。
学生食堂で開催された懇親会では、ほぼ半世紀近い年齢差を越えて和気藹々の交流の中にも、対話会の議論が再燃してとどまるところがなかった。
学生は思うところを率直に
語ればシニアは熱く応えぬ
半世紀の年齢の差も気にかけず
老若 意見を交わせば明るし
懇親の集いに満ちる笑顔かな
老いも若きも心打ち解け
次世代に託す思いの深ければ
手を握るかな笑顔の彼らと
山笑ふ北陸線の車窓観れば
昨日の笑顔が重なる帰路かな
窓越しの山々笑うは学生の
見送る姿か笑顔を湛えて
「山笑う」とは、本来は俳句の春の季語であるが、緑一色だった山々の紅葉は満面の笑みを湛えていた。季語には副わないが、虚庵居士のお遊びの勝手な表現だと、ご容赦願いたい。
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