何年かぶりで、観音崎の山の遊歩道を散歩した。
海岸の遊歩道は、車を降りてそのまま散策できるので、老若男女を問わず人気だが、山の尾根の遊歩道は、登山口のルートにもよるが、かなり急な坂道を登らないと到達できないので、散歩する人の数も疎らだ。
しかしながら、尾根の遊歩道には観音崎灯台・砲台跡・海の見晴台・東京湾海上センター・戦没船員の碑・森のロッジ・うみのこ砦などなど、様々な施設や観光のポイントが散在するので、たっぷり遊べる遊歩道だ。
虚庵夫妻は、尾根までの細い山道を息を切らせて登り、尾根の遊歩道のごく一部分だけを1時間ほど堪能した。。巨木や手付かずの雑木林、或いは羊歯や破れ傘など、普段ではお目に掛れぬ豊かな自然を満喫した。
森の下草の中に、「浦島草・うらしまそう」を見つけた。
蛇のコプラに似た花が極めてユニークだ。苞から伸びた細くて長い紐状の部分を浦島太郎の釣糸に見立てて、「浦島草」との名前が付けられたと云われている。
それにしても、特異な野草花だ。気が付けば、「浦島草」は観音崎の森の中に、かなりの数で分布しているようだ。
巨木覆う観音崎の尾根道を
歩めば見慣れぬ草木に出会いぬ
尾根道を下れば深き谷底に
浦島草は静かに咲くかな
腰かがめ異形の花を眺むれば
細きひも糸 立つも可笑しき
何ゆえに斯くも可笑しき姿なれ
造化の神のお遊びならむや
その神の遊び心に付き合いて
愕き呆れる男も可笑しき
森々と巨木重なるこの辺り
神世の昔を覗けと示すや
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます