「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「孔雀草」 

2006-10-07 14:28:24 | 和歌

 台風並みの低気圧が吹き荒び、通過した後の三浦半島は、快晴に恵まれた。まさに「台風一過」である。





 昨日は、偶々ゴルフコンペが予定されていたが、前夜から荒天の予報が繰り返されていたので、参加を断念した。幹事殿にご迷惑を掛けては済まないので、留守電にメッセージを残し、念のため夜のうちにゴルフ場へファックスを入れた。予報通り朝から吹き荒れていたが、ゴルフ場へ電話したら「キャンセルになりました」との返答であった。大勢が参加するコンペでは、天候の異変は誠に厄介で幹事泣かせだ。幹事殿もさぞや気を使ったことであろう。





 散歩道の孔雀草は、か細い茎にも拘らず、暴風雨に耐えて清楚な花を咲かせていた。「手弱女」という言葉を思わせる花だ。たぶん「撓む」から来た表現だろうが、吹き荒ぶ風にも撓んで耐え忍ぶ「嫋やかさ」には、芯の強いものも感じさせる。

 紋白蝶と一文字セセリも、何処で暴風雨を耐え忍んでいたのだろう、今朝は孔雀草の花蜜を吸っていた。






             吹き荒ぶ秋の嵐をいずこにや
 
             凌ぎて舞へる今朝の蝶かも 



             かくばかり細き花茎折れもせで

             嵐に耐える手弱女ぶりかな 



             うろたえて 留守電 ファックス また電話

             さげすみ見やるか嫋やかな花は      






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