「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「草叢の黄花」

2012-10-18 00:43:23 | 和歌

 数日前に、虚庵夫人を伴ってゴルフを楽しんだ。
幸いにも好天に恵まれて、和気藹々のゆったりとしたラウンドであった。

 普段のゴルフではカメラなど携えないのだが、 セルフプレーの気楽さもあって、ゴルフ場の片隅の野花を写してきた。

 秋の彼岸を境に、熱暑の日々が過ぎ去って、めっきり過ごしやすくなった。ゴルフのラウンドでも炎天下のプレーは、老体に堪えるので避けて来たが、爽やかな秋の日和の、慎みある陽ざしは心地よかった。

 近隣の皆様とのゴルフコンペを控え、虚庵夫人がレッスンラウンドを希望したのに応えてのセルフプレーだった。 皆様とのコンペでは虚庵居士が会長をつとめているので、家内との同伴プレーは遠慮しているが、この日はだれ憚ることなく老夫妻のゴルフを愉しんだ。

 そんな心のゆとりが、足元の野花を愉しませて呉れた。

 名も知らぬ野花であったが、不思議なもので、この日は普段では見過ごすような足元の花に、目がとまった。この類の花をカメラに収めるチャンスは、ごく限られているので、どのように写したら彼女らの美しさを惹きだせるか、皆目分からぬままに写して来た。野花とは言え、若干の逞しさを湛えた黄花を写した後に、次のコースに向かう細道の脇には、ごく控えめの黄花が咲いていた。

 そんな気分を写せたらと念じつつ、プレーの合い間の虚庵居士のお遊びであった。

 


          打ち損じ 遥かにラフ超え草むらに

          ボールを探せば 黄花のあいさつ


          肩回せ 頭を残せと次々に

          とばす指南を 無視する我妹子


          力ぬけ ゆったり振れとのサジェスチョンに

          応えて見事な ナイスショット!!


          道端の草叢のなか 「観てよ見て」と

          黄色の小花の 声を聞くかも 








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