数日前に、虚庵夫人を伴ってゴルフを楽しんだ。
幸いにも好天に恵まれて、和気藹々のゆったりとしたラウンドであった。
普段のゴルフではカメラなど携えないのだが、 セルフプレーの気楽さもあって、ゴルフ場の片隅の野花を写してきた。
秋の彼岸を境に、熱暑の日々が過ぎ去って、めっきり過ごしやすくなった。ゴルフのラウンドでも炎天下のプレーは、老体に堪えるので避けて来たが、爽やかな秋の日和の、慎みある陽ざしは心地よかった。
近隣の皆様とのゴルフコンペを控え、虚庵夫人がレッスンラウンドを希望したのに応えてのセルフプレーだった。 皆様とのコンペでは虚庵居士が会長をつとめているので、家内との同伴プレーは遠慮しているが、この日はだれ憚ることなく老夫妻のゴルフを愉しんだ。
そんな心のゆとりが、足元の野花を愉しませて呉れた。
名も知らぬ野花であったが、不思議なもので、この日は普段では見過ごすような足元の花に、目がとまった。この類の花をカメラに収めるチャンスは、ごく限られているので、どのように写したら彼女らの美しさを惹きだせるか、皆目分からぬままに写して来た。野花とは言え、若干の逞しさを湛えた黄花を写した後に、次のコースに向かう細道の脇には、ごく控えめの黄花が咲いていた。
そんな気分を写せたらと念じつつ、プレーの合い間の虚庵居士のお遊びであった。
打ち損じ 遥かにラフ超え草むらに
ボールを探せば 黄花のあいさつ
肩回せ 頭を残せと次々に
とばす指南を 無視する我妹子
力ぬけ ゆったり振れとのサジェスチョンに
応えて見事な ナイスショット!!
道端の草叢のなか 「観てよ見て」と
黄色の小花の 声を聞くかも
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