金糸梅が雨にしとど濡れて、咲いていた。
枝の下には、花びらがかなり散り敷いている。雨に叩かれたゆえか、花時を迎えて、既に日を経たのであろうか。或いは道行く人が触れて、散り敷いたか。
雨の滴が溜まりやすいこの花は何れも首を傾けて、雨を凌ぐ術を弁えているようだ。自然の花達の防御本能には、驚くばかりである。
花には気の毒だが、梅雨のころの花は、雨に濡れて滴を湛えた姿に風情があって、虚庵居士は好きだ。雨の中を傘を差して花を愛ずる男など、およそ様にはならないが・・・。
金糸梅と花の色も、姿もよく似た 未央柳(びょうやなぎ)という花がある。
その花こそが「金糸」に相応しいと、虚庵居士には思われるのだが・・・。中々お眼にかかれないのが、残念である。
風吹かば湛える滴も落ちなむに
こうべを傾け耐える花かな
花びらの先に湛える大粒の
雫の光る金糸梅かも
金糸梅のさ枝な垂れそ行く人の
みあしに花の触れなば散らむに
雨に打たれる花が堪える様が、なんともいえません。
あ、ところで、またブログに一文こさえましたので、見てやってくださいませんか?
http://10767277.at.webry.info/200606/article_10.html
虚庵居士の妄言(失礼の段、平にご容赦願います):これまでのトゲトゲシサを抑制した筆致が、読者に安心感を与えて、却って説得力があります。貴ブログにて、揶揄を込めて記述しておられましたが、このような主張こそ、「EEE会議」・「発言する会」に投稿され、或いはご出席になって意見開陳なさったら如何でしょうか。
なお、ご指摘トリウム炉につき、古川先生ご自身の連絡によれば、佐藤栄作賞「核拡散防止」(佐藤栄作記念国連大学協賛財団)応募論文が「最高賞」に選ばれ、月末受賞とか。お祝いのご連絡をされたら、いか程かお慶びと存じます。
金糸梅のお写真を見て、一瞬、ビヨウヤナギの花。。。と思ってしまいました。
以前住んでいました広大な団地地帯は、ビヨウヤナギが公園や住宅街など至る所に植えられていて、
糸のような繊細なしべを持った黄色い花が咲く頃は、あたりがひときわ明るくなっていたのを思い出しました。
ほんとうによく似ていますネ!
やさしい花、大好きです。
虚庵居士は、未央柳の金糸の蕊に愛着があって探していましたが、
やっとめぐり逢えました。
明日をお楽しみに・・・。