「うつろ庵」の生垣や椿には、目白やシジュウカラなどの小鳥や、時にはツグミや山鳩も遊びにやって来る。殊に冬のこの季節は、目白が椿や梅の花蜜を求めて頻繁に姿を見せるので、虚庵夫妻には愉しみなこの頃だ。
小鳥たちの来訪は大歓迎だが、椿の花びらがあっという間に疵付いて、無疵の花には殆どお目に掛れぬのは残念だ。だが、小鳥たちが残した花びらの疵は、爺・婆と小鳥たちの交流の証しと、痩せ我慢の昨今だ。
疵の少ない椿の花を選んで写したが、小鳥たちの残した疵痕を、勲章代わりに選ぶべきだったかと、いささか反省する虚庵居士だ。
「うつろ庵」の庭には三種の椿があるが、
冬咲きの二種が今を盛りと咲き誇っている。
庭先の椿は虚庵居士の剪定で丸く仕立て、枝葉の内側は鳥籠風に小枝を払ってあるので、
miti-ka氏ブログより拝借 小鳥たちにとってはお気に入りの休息所だ。
リビングの西側の窓辺には、日除けを兼ねて椿と珊瑚樹とを絡ませて、軒先まで生垣の背丈を伸ばした。この生垣は小鳥達にとってはかなり広い遊び場としてお気に入りだが、虚庵夫妻にとっても、ソファに坐したまま小鳥たちの遊ぶ姿をつぶさに観覧できる、またとないお楽しみの窓なのだ。
目白二羽互いに気づかう素振りにて
椿の花蜜せわしく吸うかな
花蜜を求めて身軽な目白かな
椿の花に 身をさかしまにして
クッキリと白き隈取目の縁に
目白の化粧は歌舞伎に倣うや
窓際の椿の小枝をピョンピョント
伝ふ目白を目で追うじじ・ばば
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