「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「日台核能交流 その1」

2009-01-07 20:48:49 | 和歌

 昨年の12/19から、原子力シニアのお仲間と一緒に台湾を訪れた。
「台日核能交流シポジウム 2008 Tai-Japanese Nuclear Symposiumu」に参加したので、余談を交えてご紹介する。

      
 台湾への旅行は、今や国内旅行なみの気軽さで
皆さんが出掛けている。あちこち忙しく飛び回っている虚庵居士ではあるが、台湾は今回が初めての訪問であった。

 さすがに話し言葉は通じないが、漢字文化の国ゆえ、旧漢字(繁体字)とはいえ看板や書き物は、漢字を辿れば何とか意味が類推できるのは有難い。
同じ漢字文化の国であっても、中国では文字の簡略化が進み、簡体字が使われているので、部首や草書体の活字化された簡体字からは意味を汲み難く、難儀したことが思い出された。

        

        


 新竹市・國立清華大學の正門からキャンパスに足を踏み入れて、先ず驚いたのは巨大なガジュマルの並木と、その気根だ。明るいキャンパスだから良いものの、こんな巨木の林に迷い込んだら、まさに妖怪が跋扈するアニメの世界だ。

 今回のシンポジウムの共同主催者・核能資訊中心の朱董事長は、粋な計らいをしてくれた。美人で若くて聡明な陳さんを、案内役に指名して我々シニアを迎えてくれた。日本語は話せないが、流暢な英語でキャンパスの中をあれこれ説明しつつ、会場の樓演講廳(大講堂)まで案内してくれた。彼女を取り囲んで、喜々として歩を運ぶ爺様たちをご想像あれ。一歩遅れてついて来るお仲間も、何時もよりはステップが軽やかだ。

        


樓演講廳(大講堂)では、原子能委員会主任(大臣)ほか行政院関係者や台湾電力、大学教授陣・学生など140余名の皆さんが、日本からの原子力シニアを歓迎してくれた。

        


日本も台湾もエネルギー資源が乏しく、殆どを中東など海外に依存している両国にとっては、エネルギー確保は切実な問題ゆえに、原子力の利用に纏わる課題と今後の対応について、情報交換と忌憚なき
意見交換をしようというのが、今回のシンポジウムのテーマだ。

それにつけても日本から参加したシニアの面々は、既にリタイヤして背中の看板を外しているにも拘らず、全員が自費で参加しているその熱意には感服ものだ。

  
          訪ね来れば斯くも数多の人々の
          
          迎えを受けぬ笑みを浮かべて


          台湾の人々の思いぞ偲ばれる
 
          ずしりと重き予稿集かな






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