「虚庵居士のお遊び」

和歌・エッセー・フォート 心のときめきを

「台風一過の夕焼け」

2012-06-21 02:30:49 | 和歌

 台風4号は本州を縦断して通り過ぎた。
各地に厳しい爪痕をのこしたが、歴史的な大型台風並みの災害でなかったことは、不幸中の幸いだった。「うつろ庵」の被害は花木が折れたり、テラスのテーブルの天板が剥ぎ取られたりなど、ごく軽微の被害で済んで、ホッとしている。

 昨夜は伊豆から車で帰宅したが、熱海・小田原・湘南バイパス・鎌倉・横須賀のルートは、過去に経験したことのない難行・苦行のドライブであった。暴風と豪雨が重なり、ワイパーは最高速度での動作設定でも視界が遮られ、低速で走る前車のテールランプを必至で追いかけ、ハンドルにしがみ付く状態が続いた。

 やっとの思いで帰宅、ガレージに車を収めた後がまた、大変であった。
ガレージの屋根の支柱を立てる作業は、短時間だが濡れながらの大奮闘だった。台風一過、ガレージもクラウンも無疵で済んだのは、昨夜の奮闘の成果だ。

 夕刻になってふと西の空を見上げたら、素晴らしい夕陽が空を覆っていた。


 

          見上げれば茜の雲の織りなせる

          光と雲の変化に見惚れぬ


          台風は過ぎにしものを未だなお

          垂れこむ雲は走りをやめずも


          陽の色の千変万化に移ろいて

          雲焼けるかな色を濃くして


          幼き日夕焼け小焼けの歌うたい

          家に帰ったあの日をおもほゆ          

          
          わぎもこのしろたえの髪ほのかにも

          夕映えするかな爺姥ならべば







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