たまたま「あくあ様」が、ブログ「虚庵氏のお遊び」をお訪ね下さってから、それほど頻繁ではないが、お互いに時々訪ねて、未だ相見えぬが、こころを通じ合うお付き合いをさせて頂いている。
あくあ様は、ご趣味が「お茶」のほか和歌をたしなみ、和服好みの京美女で、しかも最先端のビジネス界で忙しくご活躍の、三拍子も四拍子も整った妙齢の方である。夢のような交流をさせて頂くだけで、幸せな虚庵居士である。
最近のあくあ様との歌の交流を、以下に紹介させて頂く。
「銀杏並木」 あくあ詠
駆け抜ける銀輪の群れ見下ろして
銀杏並木は笑ひさざめく
「銀杏並木に和す」 虚庵詠
背の高き銀杏並木を吹く風は
葉波さざなみ 朝日に笑みつつ
すてきなお歌をありがとうございます。
葉波さざ波朝日にと、「あ音」で続くところがリズミカルで、葉ずれの音が聞こえてきそうです。
私は暇ができたら梅干し作りにも挑戦したいのですが、布団干しもままならない日々ですので、これは老後の楽しみなかと思っています。 (あくあ)
「雨」 連作その二 あくあ詠
紫陽花の群の根元にうち臥して
慈雨の雫に打たれて死なむ
桜の下もいいけれど、紫陽花の下というのも魅力的です。 (あくあ)
「オネガイだから 死なないで」 虚庵詠
さくらのもとも 紫陽花の
慈雨の雫も よけれども
お願いだから 死なないで
恋するひとの なきがらの
雫に濡れるは かなしけれ
雫を受けて
笑みてまほしき
虚庵さん
中原中也から返歌をいただいた気分です。ありがとうございます。
厭世的になると、どう美しく死ねるかとあれやこれや考えるのがワタシのイケナイ癖でして、
ご心配をおかけしました。 (あくあ)
31文字を連ねて、「歌でゴザイ」と粋がっているツモリはありませんが、下手はへたなりに、己の拙さを「さらけ出して」、書き連ねている日々でありす。
あくあ様はじめ、素晴らしい方々と交流させて頂くことは、この上なく
「うれしきことに御座候」デス
へぶらいびと様もご一緒に「歌らしきもの」 「歌のつもり」 「自己満足」から始めませんか・・・
スミニオケナイと言うのは虚庵さんみたいな人のことですね。そんな妙齢の夢見る短歌作家と京の都をランデブーなんて・・・
紫陽花を/隔て歌の掛け合いの/趣あること趣あること
うら若い女性の揺蕩うこころの襞には、思いもかけない
甘美な死の陶酔がしのんでいます。
たわいも無い、ほんのチョッとした言葉があれば
それだけで「ふっと」戻ります。
そんな妄想が、頭をよぎることもありまして・・・。