世界の学校―教育制度から日常の学校風景まで 価格:¥ 2,625(税込) 発売日:2006-03 |
フランスやドイツ、フィンランドといった欧州系、イギリス、オーストラリア、アメリカといった旧英連邦系、さらにロシア、韓国、中国、ブラジル、タイ、インドネシア、ケニアといったあたりの公立校を中心に語られる。
日常の学校風景から説き起こし、制度的なところに話がいくので、とても活き活きと、その国なりの「学校」のありようが頭に入ってくる。
もちろん、ひとつの国の中で、画一的な「学校」があるわけでもないのだけれど、ひとつでも例を示されると、すくなともぼくらが知っている「学校」は相対化され、また「違い」が前景化する。
この手の比較教育学的な本というのはとても意味があるなあと感じた次第。
ちなみに、この本にはニュージーランドのことは書いていない。これだけ多様な教育のありようの中で、やはり、ニュージーランドはさらに一章をさくべき思えるだけユニークだ。
だれか書いてくれないかなあ、と思ったり。