公立校の逆襲 いい学校を作る! 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2004-09-17 |
よりがっつりした内容を望むなら、近刊である
校長先生になろう! (BP Online book) 価格:¥ 1,575(税込) 発売日:2007-03-21 |
こちらの方がおすすめなのだけれど、やはり、現在進行形の改革を書いたことに意義がある。ほんとうにすごい迫力を感じるのは、ぼくが多少とも勉強してしまって行間がよめてしまうからかもしれないのだけれど。
いずもにしても、ぼくが婦人公論での連載を実際に活動しながら書こうとしたことの、先輩にあたるような本だ。
おもしろいと思ったところをメモしておとく、
○まずは、学校評議員を会社に対する株主のような立場になってくれと説得するところ。和田コミュニティ教育基金なるものも、積み立ててしまう。校長自らがテレビ出演費などを入れるところから始まる。日本では一度、教育予算はすべての公費で、というのが根付いたけれど、今、ふたたび地域がおらが学校のために労力だけでなく、カネも使うというのは、おもしろかった。でも、考えてみれば、アメリカやイギリスではごく当たり前のことなんですね。
○学校の安全をまもるためには、校門を閉じてがちっとやるのと、校門を開けて地域の人がどんどん入ってきて目を増やすやり方がある、と。藤原さんは後者の支持者。心強い。
○メールによるミーティング前の事前意見交換は、今や企業では常識。それが学校では実現しないのを嘆き、実行する。これ、PTAでもおんなじ。
これはぼくのメモです。それも、「校長先生になろう」でぐっときた地域本部のことなどいくつかの「大ネタ」は省略してある。
この本が初藤原である読者にはきっともっとほかのところがアピールするでしょう。
それだけ間口が広い。