川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

その都度、納得力を発揮して説得されてみる

2008-07-01 17:33:01 | ひとが書いたもの
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地球温暖化論のウソとワナ地球温暖化論のウソとワナ
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日本を代表する(?)懐疑派の伊藤公紀氏の本をまとめて二冊。
つくづく思うのは、これは素人には真贋が細かな点まで追いきれない。だから、よほどでないかぎり十全な納得力を発揮して説得されてみることにする。
そして、説得されながら、納得しないことにする。そのまま類書をいくつも読んでみることとする。
で、少なくとも著者を信じる限り、「二酸化炭素による地球温暖化」は、それほど心配することではない。むしろ、もっと大きな視野の中で、できることか手をつけたほうがよい。たとえば、中国にとって気候変動に影響を与える要素は、二酸化炭素よりも、質の悪い燃料から出るススなどだろう。

「気候変動対策=二酸化炭素排出の削減」であるかのような言いぐさは、本質を見誤ることになる。その点、アル・ゴアはエネルギーを湯水のように使うアメリカ文明に対するメッセージとしては有効だったが、国際的な場で温暖化=二酸化炭素、という単純な図式化はむしろ危険であろうという指摘は的を射ていると思った。

また、上の方の「ジグソーパズル」の本で述べられている、「アメリカの懐疑派は、地球温暖化については正しそうだけど持続可能のことではおかしくて、(温暖化懸念)主流派は地球温暖化については間違っているけれど、持続可能のことでは正しそうだ」という認識は非常に興味深い。
これ、ぼくなんぞが、二酸化炭素排出規制をめぐって、常にかんじているジレンマに近い。

ちなみに、「ウソとワナ」は、渡辺正氏との共著なのだけれど、分量的にも骨子的にも実質的には伊藤氏の著作。渡辺氏のパートは、少々、陰謀史観めいた部分があって、警戒感をいだかざるをえない。

なお、地球温暖化問題懐疑論へのコメント(PDFファイル)では、伊藤氏は、40ページ以降で批判されている。

さて,今度は「正統派の本」を読んで、また説得されみよう。

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