川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

翻案する、ということ

2008-08-29 20:45:45 | ひとが書いたもの
講談社の「痛快シリーズ」を息子と一緒に読んでいるのだけれど、時々、すごい翻案に出会う。
フランケンシュタイン 痛快世界の冒険文学 (3)フランケンシュタイン 痛快世界の冒険文学 (3)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:1997-12

これなんて、シェリーの原作を使いつつも、主人公は、前世が「フランケンシュタインの怪物」だと信じてしまう現代の少年で、彼の目を通してシェリーの主題の現代的な側面を引き出す。

失われた世界 痛快世界の冒険文学 (13)失われた世界 痛快世界の冒険文学 (13)
価格:¥ 1,575(税込)
発売日:1998-10
こちらも原作にないエピソードを各所に挟み込み、なによりラストシーンが違う。やはり現代的な、自然保護的メッセージとリンクするエンディング。

いずれのものも、子どもに読ませる分には確かによい。翻案文化のなせるわざ? いずれ、原作に触れてもらいたいと切に願うものではあるけれど。


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