川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

「大人のウォーカー」に書評を書きました

2006-03-26 18:12:47 | 自分の書いたもの
今書店に並んでいる「大人のウォーカー」5月号に、「評者が選ぶ三冊」というような形で、書評を書いています。
とりあげたのは、『「ニート」って言うな!』(本田由紀ら)、『娘に語るお父さんの歴史』(重松清)、『エンド・ゲーム』(恩田陸)。

たまたま恩田陸の『黒と茶の幻想』の文庫解説を依頼されて書いたばかりだったので(4月に出るらしい)、「世代的なるもの」にフォーカスした内容。

読み返してみると、『「ニート」って言うな!」を、世代の産物として語るというのは、多少なりともそういう側面があるとはいえ(そう強く感じたからこそ書いたのだけれど)、あまり上等ではなかったかもしれない。「若者たたき」について、批判する論を、世代的なものとして読まれるというのは、あまりハッピーじゃないだろうし。

いずれにしても、この方面の議論を深めていってもあまり実りはなさそうです。ただ、茶飲み話くらいにはなるよね、というところ。

なお、誌面では、久しぶりに石田衣良さんのお隣。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
すごく重松さんらしい本ですよ。 (本人)
2006-03-27 06:31:22
あまり話題になっていませんか?
たしかにこちらで、↓
http://www.honn.co.jp/index.html
書評検索してもまだほとんどないですね。
でも、「これから」じゃないでしょうか。
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『娘に語るお父さんの歴史』 (徳山)
2006-03-26 20:13:24
は、重松さんならではの本当にナイスな企画ですよね!
ただ、あまり話題になっていないと思われ、新書としてはタイトルがあまりキャッチーでないからなのかなあと思ってしまいました。
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