![]() | ニュージーランド行革物語―国家を民営した国 価格:¥ 1,529(税込) 発売日:1996-10 |
今読むとまた味わい深い。
とにかく財政破綻をきたしたニュージーランドが、徹底した企業化・民営化で、事態を乗り切った事例を、日本でいう国土交通省、旧郵政省、農林水産省といった、既存権益の強いジャンルでリサーチしている。
もちろん、文科省マターも。
「国家を民営」というのは、まさにそうで、それは教育の現場で、保護者が学校を運営する主体であるとされ、実際にそれを実現する制度設計をしてしまったところなど(また、この本が出てから10年以上も、しっかりとそのやり方で運営され続けていること)凄みを感じる。その草創期を知るという意味でも興味深かった。
「やるときは一気に」「例外をつくってしまうと、不公平感がうまれる」というのは、PTAを変えなきゃ、とぼくが言うときに必ず言うことなのだけれど(マイナーチェンジは現状を下支えしてまう、いうことも含めて)、この本では「change!」そるときのスピードに感銘を受けた。
さて、新政権の施策は? どんどん大きな政府に戻る方向なんだろうか。