川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

SONYとワタシ(どうしてぼくはこんなところに?)

2008-04-17 21:40:19 | 自分の書いたもの
鼎談。
隣には、経済学者で、この前、日銀副総裁に「なりかけた」伊藤隆敏・東大教授。
その向こう側には、経済物理学者にして畏友、高安秀樹さん。
そして、目の前には、SONYの中鉢社長をはじめとする聴衆。幹部多し。きわめて多し。中鉢社長は、伊藤教授の講演を含めて二時間半の間、携帯電話にすら出ずにずっとかぶりつき。

なんでこんなことになったかというと、

まずは、この本のせいなのだけれど……。

リスクテイカー (文春文庫)リスクテイカー (文春文庫)
価格:¥ 760(税込)
発売日:2003-10-11

なにはともあれ、SONYは、ぼくの世代にとってはウォークマンなのであって、その次の出会いが、SONY CSLの高安秀樹さんだったわけです。リスクテイカーのブレイン。
久我山駅前のドトールで「久我山ドトール研究所」なるものを開いて諸々アイデアをいただいたのは遠い昔。今では、あの作品に描いたような為替の短期予測ソフトが、高安さんの研究室では動いており、遠からず「実戦投入」されるという。すごいなあ、と思うことしきり。

で、今回の中鉢社長を前にした鼎談は、高安さんの企画。
これだけの幹部が集まったのは、明らかに伊藤さん効果なのだけれど、最近、金融経済ネタをあまりウォッチしていないぼくにとっては、「どうしてぼくはこんなところに」状態。

どうして僕はこんなところにどうして僕はこんなところに
価格:¥ 2,940(税込)
発売日:1999-09


とはいえ、「利子」を忌避するアラブ諸国の金融システムとか、いろいろな話があって、刺激されることしきり。
お誘いいただいて、本当に楽しかったです>高安さん。

で、話には先があって「ミライキ」のことを書かねばならないのだけれど、これはまた明日ということで。

ただ、リンクだけ張っておきます。
:Sony Japan|ブック「未来を生きる君たちへ」


朝日新聞の「私の視点」

2008-04-17 09:57:23 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
本日の朝日新聞の「私の視点」に、PTAについての「意見」を書きました。
顔写真つき(笑)。

和田中のPTA再編にからめた、問題の所在の指摘、展望など。短い文章なのでとうてい論点を尽くせたわけではないのだけれど、ほんのさわり、ということで。
多くの人に読まれることを願っております。


紙面では書けていないのだけれど(だから、ここに書くけれど)、新聞報道をみていて思ったこと。
一点目は、「PTA連合(協議会とか、連絡協議会とか、いろいろな呼び名があるけれど)と単P(個々のPTAという意味)の区別がついていない記者さんがほとんどだなあ、ということ。

さはらにいうと、P連、P協にもいろいろあって、市区町村、都道府県、日P、みたいな「階層」があるのに、「単Pが市区町村P連に入っていない」(これはわりと少ない。あることはある)ことと、「市区町村P連が、都道府県P連に入っていない」(これは東京ではよくある)ことの区別がついていなかったり。

まず個々のPTAがあって、それがゆるく連合しているのがP連、P協。PTAの主旨は、あくまで個々のPTAが主。連合体の方をPTAの「主体」であるようなイメージを持ち、なおかつ、その想定上の「主体」にもいくつかのレベルがあることを混同して記事を書かれているものが多くて、ちんぷんかんぷんなかんじでしたね。

もう一点は、和田中のPTA改革は、3つの層があるのが、うまく切り分けられていないこと。
具体的にいうと、
(1)PTA協議会からの脱退。
(2)教師が抜けて「保護者の会」となる。
(3)地域本部の中に編入して「現役保護者会」となる。
の3つ。

(1)だけなら、前述の通り、あることはある。前例がないようなことではない。いったん入るとやめるのは難しいけれど、実際にやめたところも知っているし。

(2)はPTAとは呼ばないから、PTA廃止と、言えなくはないのだけれど、実質上保護者組織としてまわっているPTAが、名実共に保護者組織になったということなので、「廃止」という言葉は使う気にはならないですね。

で、(3)までいくと、いったん解体して再編した印象が強くなって、ゆえに、自分としては和田中の「PTA再編」と呼んでいる次第です。

そういえば、どこかの全国紙の記事の中に「PTAを廃止した公立校の例はない」みたいなことが書かれていたけれど、これも間違いであり、ミスリーディングでもある。
PTAを廃止した学校は実際にあるのになあ。その後、復活することがほとんどのようですが。
それと、和田中PTAの場合は廃止ではなく、受け皿はちゃんとあるわけで、再編と呼んだ方が実体にそぐっているわけだし。