川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

「おとぎの国の科学」の書評を週刊文春に書きました

2006-09-13 18:03:33 | ひとが書いたもの
おとぎの国の科学おとぎの国の科学
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2006-09
今週の3冊の中の一冊。瀬名秀明の小説の副産物でも言うべきエッセイ集。なんて評してあるかは、誌面を見てくださいませ。
読んで思ったのだけれど、瀬名さんとぼくは、わりと「かぶる」興味が多い。やはり同時代、ということなんだろうなあ。


「ふにゅう」の続編ではないけれど……

2006-09-13 07:21:16 | 自分の書いたもの
短篇集の準備を着々……と書きたいところだけれど、まあ、なんとか前に進みつつある。
「ふにゅう」の続編、ではなく、姉妹編、ということになるのかな。
それも、妹ではなく、「姉」にあたる。
オール読み物(文春の人は「オール」と呼ぶ)に掲載されたもので、一番古いのは七年近く前に書いた。

だから、問題意識のベクトルがかなり違う。
当時、わりと両性がかかわる子育てが大事に思われていて、「育児に参加しない父親は、父親とは呼ばない」とかいうポスターもあったっけ。
でも、今は、わりとバックラッシュな雰囲気で、「男女は平等だが、役割分担はある」なんてことを平気で言うやつがいる。

なんか難しい。
というのも、自分の作品が子育てにかかわる者に共感してもらえる部分を持ちつつも、今の文脈だとむしろバックラッシュに利用できる部分も持っていることもあると感じるから。もっとも、これは「ふにゅう」だってそうだ。あの中のいくつかの作品をとりあげて、「だから、男じゃなくて、女が育児をする方が自然なんだ」というふうに言うことも可能だろう。

ともあれ、微調整はしつつ、原則「書いた時のまま」の問題意識をぶつけるとする。
だって、それを変えようとしたら、別の作品になってしまう。

とにかく、「ふにゅう」の姉妹編、小説です。
来年の春までには、なんとか。
気の長い話だが。