まろの公園ライフ

公園から世の中を見る

陽だまりのように

2012年12月21日 | 日記

キーンと耳が痛くなるような冬の朝。

午前3時に起きて仕事を始めたのだが・・・
余りの寒さにちょっとベッドに戻ったら、またウトウトとしてしまった。
で、目覚めたら6時半のこの空だった。

天気晴朗なれど、風やや強し。
調子が悪かった膝の具合も回復し、快調に走る。



ふと見ると、日陰のぬかるみに「霜柱」が立っていた。
どうりで寒いわけだ。
茶柱は有り難い気がするが、霜柱には震え上がる。

近くの小学校の耐寒マラソン。
子供は「風の子」だが、うーん、半袖半パンはスゲェーなあ。
頑張れよ、オジサンも頑張るから!

小学生に刺激されて元気ホーズ。
オジサンは自分で自分を鼓舞しないと、なかなか元気が続かない。

ただいま腹筋運動中。
寝転がって空を見上げると、どこもかしこも冬枯れの風情。
枯れ木にモズが飛び回っていた。

で、陽だまりのベンチでちょっと休憩。
いつもは「ヘルシア緑茶」を愛飲しているのだが・・・
この季節はやはりホットがほっとする。

花の少ない季節だから
陽だまりに咲くサザンカや椿を見ると心が華やぐ。
やたらに「陽だまり」が多いけれど、実は好きな言葉なんですねえ・・・
やさしく、押しつけがましくなく、人の心にポカポカと温もりを伝えられる
「陽だまりのような人間でありたい・・・」
などと柄にもなく思ったりするのですねえ・・・

昨夜、何気にテレビを見てたら・・・
NHKで「生きて、笑って」というドキュメンタリーをやっていた。
とある集会所のようなところで開かれる「素人寄席」に密着した番組で
重度の障害を持つ母親を看護する息子さんや
常に患者の死と向き合っているICUの看護婦さんやなど
さまざまな人たちが、人前で趣味の落語や漫談を嬉々として演じていた。
素人だからもちろんプロの芸人のようにはいかないが
「人を笑わせる」ことの爽快感やカタルシスが
厳しい現実を生きる心の支えや励みになっているというような話だった。
確かに人間にとって「笑いは」大切である。
どんなに辛いことがあっても、頑張って笑えばちょっとは勇気が出る。
登場人物たちの「笑顔」を見ながら
そう言えば、最近、腹の底から笑ったことがないなあ、と反省した。
その寄席が「陽だまり寄席」という名前だった。

元気を出して陽だまりを走る。
走りながら、ちょっと「笑顔」をつくってみる。
人が見たら気色悪いだろうなあ・・・と思いつつ走る。

 


六本木の夜は更けて

2012年12月20日 | 日記

昨夜は忘年会パーティーに誘われ
めったに行かない「六本木」の街に出かけました。
30分ほど前に着いたので、その前に東京ミッドタウンをぶらぶら・・・

噂のクリスマス・イルミネーション。
テレビのニュースなどでバカみたいに取り上げているので
どんなものかとちょっと覗いてみました。

うーん、確かに噂だけのことはありますね。
2000平方メートルだかの芝生広場に一面に敷き詰められたLEDライトが
壮大な光の海となって美しく幻想的にうねっております。
近くにいた人の解説では「日本初のモーション・イルミネーション」だそうです。

いやあ、それにしても寒かったです。
カメラを持つ手が凍えるようでオジサンは涙が出そうになりました。

カメラの撮影サービスなども行われていました。
サービスとはあくまでも言葉のアヤで、もちろんしっかり料金は取られますな。
順番待ちの列が長蛇のように続いていました。

何でもこのミッドタウンのクリスマスのキャッチコピーは
「誰かが誰かのサンタクロース」だそうです。
わかったようなわからないような曖昧模糊としたコピーで
「じゃあ、俺のサンタクロースは誰やねん!」と思わず突っ込んでしまいました。

怒りのあまり手ブレした失敗写真。
でも、これはこれで「ゲージュツ」ぽいなあ・・・と自画自賛しました。

まあ、とにかく大勢の人でしたねえ。
イルミネーションは単なる電球の集合体に過ぎませんが
何か人の「情緒」を刺激する不思議な魔力のようなものがあるんですねえ。



イルミネーションもよかったのですが
通路の花壇に飾られたこの紙づくりの雪だるまが可愛かったですね。
それぞれの願い事を描いた短冊のようなものでしょうか。
いろいろな思いをこめた「クリスマス」も間もなくです。

さて、忘年会です。
場所が六本木のクラブと聞いてオジサンは一瞬ビビりました。
先日、金属バットによる集団殴打殺人事件があったクラブは目と鼻の先です。
思わず帰ろうかと思いましたが、結果的には何もありませんでした。
とは言え、なにせギョーカイの忘年会ですから華やかでハイソで
来ている人たちもキラキラですから、まあ、落ち着かないことこの上なし。
同行のプロデューサー氏とビール一杯だけ飲んで早々にお暇してしまいました。
女優の長谷直美さんや千葉ロッテマリーンズの薮田投手
某著名ナレーターなどの顔もありました。

で、近くの焼き鳥屋でプロデューサー氏と飲み直し。
二人ともやっと顔のこわばりが和んで、肩の荷を下ろした按配でした。
鳥のササミの梅肉のせ・・・美味しかったです!

 「やっぱりこういう店が落ち着くねえ」
 「ホント、中学の部活以来、クラブには縁がないから」
 「我々はギョーカイが肌に合わないのかなあ」
 「合いませんねえ・・・」

すでにギョーカイ歴30年とは思えぬ二人の会話でありました。

かくして六本木の夜は更けて・・・
夜11時前に店を出て家路に着いたのですが
六本木交差点の人波は途切れることなく、得体の知れない人種が入り混じって
街はまるで発光する「魔境」のような有様でした。
うーん、しばらくは六本木に足を踏み入れることはないだろうなあ・・・

 


イルミネーション

2012年12月19日 | 日記

経済番組のOAが終わった後
大手町から東京駅までブラブラと歩いた。

さほど寒くはなかったが
見上げればもうすっかり冬枯れの街路樹。
今年も残すところ・・・と、ついつい指を折ってしまう。

皇居のお濠も静まり返って
水面に美しくネオンを映している・・・と思ったのだが。

鴨が元気に夜遊びをしている。
オイオイ、そろそろお家に帰る時間じゃないのか。
て言うか、帰るところあるのか?

この時間でも皇居ランナーは走っている。
ぼやぼや歩いている私の横をビュンビュン追い越していく。
まあ、いろいろ事情はあるのだろうけど
ジョギングはお天道様の下でするものではないだろうか。

楽しく語らいながら走るカップル。
なるほど、こういうデートもあるんだなと納得。
オジサンはそんな経験がないからちょっと、否、かなり羨ましいぞ。

イタリアンレストランから拍手と歓声が聴こえてくる。
やはり忘年会だろうか。
そう言えば私も今週は「忘年会ウィーク」である。

丸の内イルミネーション。
都内各所はクリスマスイルミネーションの最盛期だが
ここはちょっと地味だ、でも意外に好きかも・・・

今年、スカイツリーと並んで大流行りだった東京駅。
夜景もどこか重厚感がある。
腹が減ったのでどこかで一杯とも思ったが
最近飲み過ぎなのでここは自重、中央線の快速にのって家路についた。

地下鉄の駅から自宅へ向かう途中
団地の一室にキラキラとイルミネーションが見えた。
以前はあちこちで見られた光景だが、最近はめっきり少なくなった。
やはり不況の影響だろうか、急に切ない気分になる。

ブレてしまった灯りが涙でにじんだように見える。
イルミネーションを見ると妙にしんみりしてしまうのは何故だろうか。
今年も残すところ・・・と、また指を折ってしまう。

 


クリスマスの憂鬱

2012年12月18日 | 日記

今週はクリスマスウィークである。
昼間、近くの商業施設に買い物に行くと・・・・

サンタが空を飛んでいた。

壁をよじのぼっているサンタもいた。

写真を撮っている母子連れもいた。

別にクリスマスに恨みはないけれど
この季節が来るとオジサンはいささか憂鬱である。
子供が小さい頃は「クリスマスプレゼントを何にしようか」などと
それなりに弾むような気持ちもあったのだが、最近はそうはいかない。
息子も心得たものでサンタを信じているようなフリをして
それとなく欲しいプレゼントを口にしたりする。
新しいピアノが欲しい・・・などと言われたどうしようかと、内心ビクビクである。
そんな金があるわけねえだろ!



帰り道、ブラブラと公園を歩いていると
温室横のイベントブースの中にちらりと「何か」が見えた。



クリスマスツリーだった。
本物の「モミの木」を使った手作りツリーである。
この季節、公園もクリスマスバージョンに模様替えされている。

小さな木造りツリーもいっぱい並んでいる。



松ぼっくりを使ったツリーもなかなか可愛い。

街中の華やかなクリスマスツリーは何やらウンザリだが
こういう素朴でウッディーなツリーには心が和む。
いったい誰がつくっているんだろう・・・
聞いてみると、公園の女性ボランティアスタッフだと言う。へえ・・・

これは確か「クリスマスリース」とか言うんだよな。
ドングリや松ぼっくりや色とりどりの木の実や、間伐材などを使って
ちょっとした芸術品になっている。

一つもらって帰って我が家に飾りたいなあ・・・などと思う。
きっと心がパーッと明るくなるような気がする。

街は一見、クリスマスの華やぎに彩られているけれど
当然、世の中には「クリスマスどころではない」人たちも大勢いる。
被災地、原発周辺の市町村、ホームレス、零細企業、落選した議員たち・・・
明日をも知れぬフリーランスの私も同様である。
新政権誕生を受けて、経済は「円安株高」にふれている。
320議席の暴走は心配だが、景気対策・原発対策は真剣にやって欲しいと思う。
クリスマスどころではないオジサンは足早に家路につくのであった。

 


人情紙風船

2012年12月17日 | 日記

12月とは思えぬ穏やかな朝だった。

久しぶりに寒気がゆるんでホッと一息。
東の空にプカプカと浮かぶ雲が瀬戸内の小島のように見えた。
9時過ぎに出発、朝のジョギングは三日ぶりだ。

落ち葉ロードをエッチラオッチラと走る。
久しぶりのせいか膝の調子が悪くてスローペース。

写真を撮っていたら手の上に紅葉がハラリ。
めったにないことだから、ちょっとうれしかったのだが・・・気分は最悪である。

選挙結果のことを書こうと思ったのだが、ついつい気力が失せる。
民主党の惨敗は予想されたこととは言え、正直、ここまでとは思わなかった。
それ以上に、自民党がここまで圧勝とも思っていなかった。
支持率が2割程度の政党が300議席を獲得するなどという事態は尋常ではなく
どう考えても選挙制度の不備としか思えない。

それ以上にショックだったのは稀にみる「投票率」の低さである。
これはいったいどういうことなのだろうか。
民主党への失望が政治不信を助長したことは否定できないが
4割もの人が投票に行かなかったという「民度」に私は失望してしまう。
声なき人の声を「サイレント・マジョリティー」と言うが
声を上げないことと、投票に行かないこととは根本的に違う。



注目された第三極も結局は「風」にはならなかった。
そりゃそうだろう、これだけ乱立すれば票の潰し合いになるのは当然だし
そのバラバラぶりも有権者の「失望」の要因になった。
必ずしも「大同団結」がいいとは思わないけれど、いかにも無策に過ぎる。
冬枯れの公園でも次々と新しい芽が吹いていると言うのに・・・



夥しいほどの落ち葉の山。
思わず「死屍累々」などという言葉が浮かぶ。
わが世の春を謳歌した民主党員たちも累々と落選の憂き目に泣く。
まさに世の中「人情紙風船」である。
前回の選挙で民主党に投票した一人としては、いささか胸が痛む。
もう少し何とかならなかったものか・・・

公園のジョギングロードも落ち葉で埋もれる。
選挙の影響でもないだろうが、どうも膝が痛くて調子が悪い。
仕方なく途中でウォーキングに切り替える。

ん?・・・「かぶりもの」で走っている人がいる。
仮装大会でもあるのだろうか・・・

こちらにもいた!
いったい何事かと訝しむが、ご本人は実に楽しそうに走っておられる。
まあ、世の中いろんな人がいるなあ、と納得。

公園の樹木もすっかり冬支度だ。
この日はポカポカ陽気だったが、明日からはまた冷え込むらしい。
金沢・兼六園の名物「雪吊り」も準備万端だろうか。

冬木立の上にちょっと気の早い凧が・・・
もういくつ寝るとクリスマス、もうちょっと寝るとお正月。
心の中を慌ただしく師走の風が吹く。