和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

小説「新・人間革命」

2015年09月29日 16時43分15秒 | 新・人間革命


【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 9月29日(火)より転載】

【勝利島59】

 山本伸一は、離島の同志に寄せる自らの思いを語っていった。

 「皆さん方の愛する島へ、勇んで馳せ参じ、共に島の発展のために、福運の歴史を築きたい――それが、かねてからの私の願いであり、その気持ちは、今なお、いささかたりとも変わっていないことを知っていただきたいのであります」

 伸一の言葉に、皆、感動で胸が詰まった。

 「“すべての人々とともに、そしてすべての人々のために”――これが私の生涯の指針である」(注)とは、キューバ独立の英雄ホセ・マルティの言葉である。

 それは、伸一の真情でもあった。

 彼は、話を続けた。

 「本日の力強い第一回総会を起点として、気候的にも恵まれたこの十月ごろに、来年は第二回総会を、再来年には第三回総会を開催し、これを離島本部の楽しい伝統にしてはどうかと提案申し上げたい。賛成の方?」

 全員が賛同の挙手をした。

 「それでは、正式に決定させていただきます。当面は、この総会をめざして、前進の節を刻んでいきましょう!」

 喜びの拍手が高鳴った。

 「皆さん方は、第一期の島の広宣流布を推進し、見事な勝利を収められた。その実証が本日の晴れがましい姿です。

 そこで、本日の第一回総会をもって、いよいよ第二期の各島の広宣流布をめざし、勇躍、出発していっていただきたい!」

 ここに、離島の新章節の幕が開いたのだ。

 伸一は、未来のために、島の広布推進の要諦を語ろうと思った。

 「一つの島というのは、見方によれば、国と同じであるといえます。

 したがって皆さんは、一国を支えるような大きな心をもって、自分が、この島の柱となり、眼目となり、大船となるのだとの決意に立つことが大切です。そして、常に島の繁栄を願って、島民のために活躍していっていただきたいのであります」


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■引用文献

 注 「セラフィン・ベージョ氏宛て」(『ホセ・マルティ書簡集2 1888年―1891年』所収)マルティ研究所(スペイン語)





   

木槿(むくげ)/今日の俳句 ≪第1910号≫

2015年09月29日 06時34分25秒 | 今日の俳句


≪2015年(平成27年)9月29日(月)長月≫(旧暦8/17)
(満月)



 川音や木槿咲く戸はまだ起きず   立花 北枝

 北国の日の衰へし花木槿      青柳志解樹

 墓地越しに街裏見ゆる花木槿    富田 木歩

 山水を引きて住みなす白木槿    二階堂支草

 寺庭に蕎麦を売る店鼻木槿     田宮 涼枝


※ 木槿・もくげ・槿。木槿花
 芙蓉・扶桑花(ぶっそうげ)・紅蜀葵(こうしょくき)などと同じ属のアオイ科の落葉低木。原産地は中国・インド。初秋を代表する花の一つ。
 観賞用・いけがき用に植えられる。高さ三メートル(約一〇尺)ぐらい。枝はしなやかで強く、葉柄のある葉は、互生し、卵形で、時に浅く三裂し、ふぞろいの、あらい鋸葉をもつ。
 初秋のころ、花径六~一〇センチ(約二寸~三寸三分)の、普通は紅紫色の美しい五弁花を開く。白色や花の底が紅色のもの、また重弁の品種もある。
 白い花のもののつぼみをつんで、かわかしたものを≪木槿花≫といって、漢方では胃腸薬に用い、また、木皮・根皮も漢薬として用いる。繊維は製紙の補助原料、幹や枝は、いけばなの根締めに使う。万葉時代のアサガオは、このムクゲであったとの説もある。

【新訂「現代俳句歳時記/石田波郷・志摩芳次郎編」主婦と生活社より抜粋】



    ※わが友に贈る※


 創価の我らには
 「慈悲」と「哲理」の
 地涌の誇りがある。
 苦難こそ誉れだ!
 妙法を抱き締めて進め!


        2015年9月29日



     ※☆*寸 鉄*※


日中国交正常化43周年。師が築いた友誼の「金の橋」。民衆交流を一段と
        ◇
埼玉青年部の日。鉄桶の団結の要の友よ!燃える敢闘精神で拡大に先駆を
        ◇
「統監部」の陰の功労に感謝!正確・緻密な推進が広布の生命線。福徳燦然
        ◇
人間の偉さは肩書きでなく本当の実力があるか否かー恩師。己を磨く幹部(リーダー)に
        ◇
国連会議(サミット)で貧困・衛生等17分野の開発目標採択。世界を変える行動今こそ


【聖教新聞:2015年9月29日(火)付】




     ※☆*北斗七星*※


平和安全法制の国会質疑の影響だろうか。身近な人の会話で国際的なテーマが多くなった。「そういえば北朝鮮には日本が射程に入るノドンやアメリカまで届くテポドンというミサイルがありましたよね」といった具合だ。「日本列島上空を越え太平洋上に落下したこともあった」と答えると「エッ!」と驚く人もいる

日本と中国の関係を心配する人もいる。「尖閣諸島周辺の東シナ海で日本との領域紛争に主権意識をむき出しにする」(早稲田大学名誉教授・山本武彦氏)といったニュースを耳にするからだ

公明党史を知る党員、支持者は中国を友好的な眼差しで見てきた。対して軍事・経済両面にわたり世界の大国である中国は、依然として拡大路線を走り続けているから不安だ

「北方四島を全部言えますか?」とクイズのように聞かれた。「択捉島、国後島、色丹島、歯舞群島」と答えることはできなかったが択捉を漢字で書けなかった。日本が「固有の領土」と主張しながら未だに返還されていない厳しい現実がある

難民受け入れも話題に。米国は年間難民受け入れ枠を現在の約7万人から、2年後には10万人へ増やすと発表したが日本は去年、難民申請5000人に対し認定したのが11人。「国際化の時代に観光客は歓迎。難民はお断りでいいの?」という声もでた。(流)

【公明新聞:2015年9月29日(火)付】




           

9月28日(月)のつぶやき

2015年09月29日 01時47分45秒 | 今日の俳句