和井弘希の蘇生

桂信子先生に師事。昭和45年「草苑」同人参加。現在「里」同人「迅雷句会」参加

大道48/小説「新・人間革命」

2015年04月07日 08時10分51秒 | 今日の俳句
【「聖教新聞」 2015年(平成27年) 4月7日(火)より転載】



【大道48】

 午後一時、創価女子会館の広間は、東北の女子部員の晴れやかな笑顔で埋まっていた。

 女子部長の藤谷幸栄の導師で勤行が始まった。白馬が天空を駆けるような、軽快で、はつらつとした読経・唱題の声が響いた。

 勤行が終わるや、女子部長が語り始めた。

 「皆さん! 大変に嬉しいお知らせがあります。ただ今、山本先生が『東北の歌』を作ってくださっております!」

 伸一の伝言が発表されると、拍手が轟いた。

 勤行会は、このあと、東北各県の代表による活動報告が始まった。しばらくすると、清書された歌詞の入った封筒が届けられた。

 女子部長が、喜々として言った。

 「今、山本先生が、『東北の歌』の一番の歌詞を作ってくださいました。ここで発表させていただきます!」

 再び、拍手が湧き起こった。

 「歌のタイトルは、『青葉の誓い』です」

 またまた大拍手に包まれた。

 東北の青年たちは、かつて、あの青葉城址で、恩師・戸田城聖の伸一への話を聴きながら、“自らが人材に育つとともに、数多の人材を育て、東北に難攻不落の人材城を必ずつくろう”と、誓い合ってきた。

 当時の青年たちは、皆、壮年となり、婦人となっていた。しかし、“人材の城をつくろう”との誓いは、青年から青年へと受け継がれ、東北の伝統精神となってきた。それだけに、「青葉の誓い」というタイトルを聞いただけで、誰もが大きな喜びを覚えたのだ。

 次の世代を偉大な後継者にするために残すべき財産について、近代中国の女性指導者・宋慶齢は、こう述べている。「物質的財産のみでなく、もっとも大切なのは、われわれの伝統的な革命精神です」(注)と。

 「青葉の誓い」の歌詞が読み上げられた。

 「一、青葉の森に 誓いたる

    我等の誇り 忘れまじ

    いかに護らん 果たさなん

    同志の城に 月冴えて

    ああ東北の 功徳の山々よ」


■ 小説『新・人間革命』の引用文献
 注 「子どもを教育する責任を担いましょう」(『宋慶齢選集』所収)仁木ふみ子訳 ドメス出版


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辛夷/今日の俳句 ≪第.1735号≫

2015年04月07日 07時21分01秒 | 今日の俳句

■<2015年(平成27年4月7日(火)>■



     ◆創価大学で周桜観桜会◆


     中国の留学生 受け入れから40周年 日中友誼の花を万代に


     程大使 今こそ青年と青年の交流を!両国友好の“金の橋”をわたって 


 創価大学が、日中国交正常化後、中国から日本への初の正式な留学生を受け入れてから今春で40周年。1975年秋、創立者・池田大作名誉会長の提案を受けた留学生らが、周恩来総理を称える「周桜」を植樹した。そこに込められた友誼の心を万代に受け継ぐ、第36回「周桜観桜会」が5日、創大・ディスカバリーホールで行われ、第1期留学生6人のうち、程永華駐日中国大使、中日友好協会の許金平副会長、同協会の劉子敬理事、創大の李佩講師が出席。中国大使館や東京中国文化センターの関係者、中国で“池田思想”を学ぶ学生の代表が祝福した。



     日中両国の“未来のリーダー”たちが集まった伝統の観桜会。

     席上、程永華大使は感慨を込めて語った。

 「本年は『周桜』の植樹から40周年。当時を振り返ると、懐かしい思い出が蘇ります」

 ――1974年12月、創立者・池田名誉会長は第2次訪中の折、北京市内の病院で周総理と会見した。

 「50数年前、私は、桜の咲くころに日本を発ちました」と語る周総理に、「ぜひ、また、桜の咲くころに日本へ来てください」と名誉会長。周総理は「願望はありますが、実現は無理でしょう」と答えた。その後、名誉会長は、周総理の思いをくみ、桜の植樹を提案。75年秋、第1期留学生らの手で「周桜」が植樹された――。

 「『周桜』は、人民が尊敬してやまない周総理をしのぶとともに、中日友好への思いを新たにする場です」と程大使。続いて、名誉会長との数々の出会いを回想しつつ、次のように述べた。

 「両国の関係は山あり、谷ありですが、池田先生の両国友好への思いは一貫して変わりません。先生は“先見の明”“卓越した見識”で両国の未来を見つめ、友好の道を切り開いてくださいました。私自身、いつも大きな励ましをいただいております」

 最後に、程大使は青年に期待を寄せた。

 「国民と国民の交流こそが相互理解を促進し、友情を生む源泉になります。特に、青年が大切です。中日の学生が、池田先生の両国友好の“金の橋”を受け継ぎ、友好交流を深めていってほしい」

 程大使のスピーチに、感動と決意の大拍手で応える両国の学生たち。

 「青年交流で両国の信頼関係を築いていきたい。池田先生の行動に学び、たくさんの友を励ませる人に成長していきます」(南開大学、斉日かつさん)

 「池田先生の思想は、私たちの未来を灯台のように照らしてくれます。将来、創大に留学し、両国を結ぶ中国語の教員になりたい」(大連芸術学院、周き桐さん)

 「『周桜』は永遠に日中友好の象徴です。40周年の今こそ、創大生として、創立者が開いた友誼の道を歩んでいきたい」(創大、松山光一さん)

 また、観桜会では、中国研究会の代表が研究発表。太鼓、箏曲、日本舞踊、沖縄舞踊なども披露された。創大の田代理事長、馬場学長らがあいさつした。





     ※今日の俳句※



  朝のはじめ辛夷の空をみていたり
       酒井弘司



  雪渓に散りて色なき辛夷かな
       西本一都



  辛夷咲くいま山中の飯あかり
       奥田甲子男




※ 辛夷・木筆(こぶし)・山木蘭・幣辛夷・やまあららぎ
 モクレン科の落葉高木で日本全土に自生する。高さ一〇メートルになり、春に芳香のある白い六弁花をつける。観賞用に栽培される他。建築材などにみ使われる。名は蕾が赤子の拳の形に似ていることからの見立てといわれる。

【「俳句歳時記・第3巻/角川書店」より転載】




     ※わが友に贈る※


  王者の富士を仰ぐ

  誇り高き東海道よ!

  「正義の旗」掲げ

  堂々たる師子吼を!

  民衆の凱歌を共に!


       4月7日


     ※☆*寸 鉄*☆※


会長(SGI)の提言には民衆に同苦する精神があるー作家今こそ指導者(リーダー)革命の波を

     ◇

愛知・春日井市反撃の大拡大!師子奮迅の力を出し栄光のゴールへ走れ

     ◇

兵庫の川西市・川辺郡よ最後まで攻め勝て!常勝の勇者の真価を発揮せよ

     ◇

「退する心なかれ」「恐るる心なかれ」。勇気の二字こそ日蓮門下の証(あかし)なり

     ◇

広島で日米ロの高校生が核兵器なき世界へ会議。若き力で廃絶の潮流更に


【聖教新聞:2015年4月7日(火)付】



     ※名字の言※


一枚の写真が東北男子部から関西の友へ送られてきた。掲げられた横断幕に、(『負けでたまっか!』の東北から『まけたらあかん!』の関西へ」とつづってある



この写真は、先月末に開かれた宮城、岩手、福島の3県合同の男子部の集いで、撮影されたもの。被災地で奮闘する東北の同志の真心が、関西の友を、大きな感動で包んだ



大阪国際平和センターで活動を続ける作詞家のもず唱平氏は、東日本大震災後、応援歌を作り、その著作権料を全て復興支援に活用してきた。お会いした折、氏は、「他者に思いをはせる」ことが平和建設や復興の根幹であり、その行動が日常的に行われていることが創価学会の特徴、と語っておられた



開幕した大リーグで、今年から日本人投手の個人トレーナーを努める男子部員がいる。大阪出身の彼は、2009年に宮城県に移転。阪神・淡路大震災と東日本大震災の両方を経験した。「他者に思いをはせる」同志の姿を、人一倍知る。「多くの方々の応援があって、今の自分がある。わが使命の舞台で勝利し、その恩に報いていきます」と語った



苦境の中にいる同志がいれば、飛んでいって励ます。励ましは心を軽くし、前進の力となる。その輪を、地域へ全国へ、春風のように広げていこう。     (芯)


【聖教新聞:2015年(平成27年)4月7日(火)付】


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