第5回目の教室では、トマトの誘引をしていただきました。
トマト栽培は、とっても技術が進歩していて、色々な栽培方法があります。
先日も、トマトの植物工場で「シート栽培」というものを見てきました。
シート栽培は、人工透析に使うシートに根を張らせるものです。
循環型の農業をやっていても、薄いシートに根が張り、その上にトマトの樹ができて実までついている様子を見ると、正直、科学技術の進歩に感動します。
そんな植物工場なのですが、同じ一つの施設内でも、場所によって温度・湿度が変わるので、樹の状態も場所によって全く異なります。人工的に環境を制御しているのにもかかわらず、です。東と西では同じ作物でも生育状況がずいぶん違っていますし、ハウスの端っこは外気の影響をかなり受けて、作物たちは寒いときには寒いなりの反応を、暑いときには暑いなりの反応を見せます。
かなり科学技術が進歩しても、まだまだ 人工制御力 < 自然の力
なんですね。
さて、そんなトマト。
教室ではトマトを小型のハウスで育てています。
簡易な施設栽培とはいえ雨の影響をかなり受けるため水分調整がとても難しいのですが、限られたインフラの中で、できるだけおいしいトマトを作る栽培方法、というものを皆さんに今、学んでいただいております。
今回、みなさんにメインで学んでいただいている栽培方法は、少し考えながら管理していただく栽培方法になりますが、一般的に言われている栽培方法よりも断然、トマトの樹をコントロールできるので、味もおいしくなるはずです。
で、栽培管理というのは、1回で終わるものではなく、徐々に進めていくものです。
今回は、まず管理の前提となる「誘引」をやっていただきました。
誘引というのは、トマトの樹を何かで支えることです。トマトは、ごく一部の背丈の小さな品種を除き、自分で「自立」できないので、何かで支えてあげながら大きくしていきます。誘引せず地面を這わせて伸ばしてしまうと、地面に触れた茎から根っこが出て余分な水分・養分を吸ってしまいますし(→おいしくなくなります)、実も地面についてしまうし、場所もとるし・・・お勧めできません。
家庭菜園では、支柱を立てて、それに茎を沿わせて誘引してあげることが多いかと思いますが、雨よけ施設を作って栽培するのであれば、天井から紐を下げて天井から紐で誘引するやり方もあります。
教室では、紐で天井から誘引する場合の便利な紐の結び方と茎への紐の這わせ方を今回は学んでいただきました。
ネット張りに続いて、またしてもロープワークです。
これがきちんとできていると、その後実をつけた後の管理が楽です。たかが紐とあなどるなかれ!
といっても、実際にどうなるか、見てみないと想像できないと思いますので、この後のトマトの生育に合わせて、紐使いがどう影響してくるのか、体感していきましょう~!
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あわせて、卒業生のみなさんのハーベストクラブへの参加もお待ちしております。
コメントありがとうございます。
野菜づくりは、どの野菜も知れば知るほど面白いものですが、トマトはちょっとした「作品の制作」的な面白さがあるように思います。
おいしいトマトを目指して、頑張りましょう~。
買った野菜との違いがよーくわかるアイテムのひとつだと思います。
コメントありがとうございます。
樹で完熟したトマトをその場で食べられるのは本当にシアワセです。
完熟せずに収穫しておいたトマトも置いておけば次第に酸味が抜けていくので甘くなったように感じますが、樹の上で甘味が乗っているトマトは酸味も適度にあるので、深みのある味になります。ああああああ、早く食べたいですね!