染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

糸楽20回展

2018年12月22日 03時20分16秒 | 芸術作品
こちらも終了してしまっており大変申し訳ないのですが、繊維造形の作家のグループ展 糸楽20回展が新宿のスペースゼロで行なわれました。

崩壊された都市が繭に包まれる事で、新たな生命の誕生を予感する
それらは円を描き人の定めた時間の中から新たな価値と希望を持って生まれてくる。




素材 絹 コンクリート 杉 鹿骨 

崩落が進むコンクリートの建造物
人びとは其の足下を見る見ようともせず、天上にととかんとする建築物を更なる上を臨みながらつくり続ける。

人の正義と欺瞞、夢と現実の矛盾。
相反する物を内包し進み続けるが搾取する文明は終焉を迎える。

しかしながら終焉は始まりであり、新しい息吹の始まりである。

建築物は少しづつ繭に包まれ、暫くの変貌の時間の中へ。

ある物は全体を、ある物は崩落の疵を癒すように。

その中心にはより大きな生命のかたち。

新しいいのちはなにをもたらすのか。

その答えは何処にも見えないけれど、誰もが内包している。
誰もが持ち合わせているけれど、そこはいのちの深層。

生まれたものは自然の摂理か、人の正義か欺瞞か。他種生存か一種繁栄か。

現代の思考の崩壊がもたらした新しい息吹は、命の星をどこへ導くのか。




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