染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

絨毯の洗濯

2012年07月17日 21時03分58秒 | 布メンテナンス
この辺りも梅雨が明けまして,本日はいい天候で,暑いです。
こんな日は絨毯,キリムの洗濯に限ります。と言う事で洗濯にいそしみました。

キリムや絨毯。掃除機かけていれば,まあ、洗う事もないんですが,猫がゲロしちゃったり気持ち良くって寝ていたり,薪ストーブに落ちてきた雀によってすすだらけになったりするんですね。それをちょっと洗おうかと思うのは日本人だからですね。

さて,それはさておき、洗濯に入ります。
色々うるさい事言う人もいますが,人の事は気にせずいきます。絨毯の事知っていれば,やって良い事と悪い事の区別はつきます。



まずこの絨毯。
目があると言うか,毛の向きがあるので,その毛を逆立てる事なく手でなでるだけで,猫の毛やゴミがとれて行きます。普段はこれで十分です。
それから,デッキブラシなんかで,同じ向きにごしごしやります。回したり戻ったりするのはいけません。同じ向きにひたすらやるのです。



ある程度ゴミがとれたら,同じ向きで,水をかけながらブラッシングします。兎に角頑張ります。
この絨毯は50年くらい前の物。そう古くはありませんので,縦糸に綿のけんぼう糸が使われています。多分染料も合成染料が使われています。そうすると色うつりする事があるんですが,案の情しました。でもそれほどの影響はありません。
これでゴミと汚れがあらかた取れました。ちょっとしたアカネズミくらいの大きさの毛玉がとれました。



ついでにキリムも洗濯。
このキリムは結構古い僕が購入して20年になります。その時50年以上のオールドキリムとして購入したので,70年くらいになりますか。これは天然染料で染め,アフガンの遊牧民が織った物です。
キリムは基本横向きでブラシをかけます。絨毯とは垂直に向きが違う。もちろん丸を描いたりするのは御法度。毛玉になります。



洗い方は絨毯とほぼ同じです。
脱水かけても良いんですが,かけなくても良いです。早く乾きそうなときはかけなくても良いと思います。



その後天日干しです。早く乾かした方が良いので,日に当てます。
乾けばもう出来上がり。ちょっと時間がかかりますが,すっきりします。

乾燥したら,また少しゴミを取ります。これですっきり。

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