染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

山で骨を拾いましてな

2013年08月08日 22時15分53秒 | 芸術作品
山に入りました。と言っても道路から50メートルも入っていません。近いもんです。
動物の骨でも見つからないかと思って散策してみると、すぐ見つかったんで正直驚きました。頭が無かったんですが、人か、熊か、他の動物か誰かが持って行ったんでしょうね。この付近にはありませんでした。それでも少し心が痛みます。



骨を拾い集めてみると、結構小型とわかります。子鹿だと思うんですが、定かではありません。人、、ではないと思いますよ、毛も散らばっていたし、ひずめも落ちていたし、、、きっと違うと思います。そうだ、絶対違う。

それも、ただ闇雲にはいったわけではなくて、道路から何本かけもの道が解りますので、それをたどっていきました。道路からちょっとはいっただけで、笹は皆立ち枯れています。とっても見晴らしが良い。



これどう言うことかというと皆鹿くんが食べてるんですね、冬場に雪が積もるとその上からでている笹の葉ばかり食べるんだそうです。かつて数年前はとても歩いて通れる状況ではないところでしたが、難なく通れます。そして足元には、、



ウンさんですな。これははいってすぐ確認したんで喜んで撮ったんですが、実際このけもの道には足の踏み場もないくらい落ちています。ココは奈良か!と一人でいっても誰もいませんでしたね。
ただ、これだけ一斉にかつ広範囲に環境を変えられるのは人間だけだと思っていたんですが、なかなか鹿も侮れません。でも、その原因を作り、与えたのはほかならぬ人間です。



子鹿かもと思いましたのは、以前猟師から鹿の肩甲骨を頂いていたから。比べると一目瞭然でしょ。右が今回の鹿の骨。

本日骨を洗いまして現在干しています。


これを見ているとホントに骨の造形は美しいと思いました。これを神様の仕業とするのはいただけない。これは生物が創りだした造形だ。多くの生命のつながりと努力によって生まれてきた機能美にに他ならない。この動物たちの営みの集結を誰かの奇跡の所業とするのはこの生き物たちを愚弄するに等しいと常々思う。
これで何とか彼らの営みに叶うような作品を作りたいと思います。


余談です、骨を欲しがる人もいるかもしれませんが、基本的に山に入るのはおすすめしません。なぜなら、
1,他人の土地である可能性があるから。
2,迷子になるから。  今回迷子にならないようにしましたけどね。
3,大型肉食獣と会うかもしれないから。  熊ですね。肉の近くにいること多いらしいですよ。
4,自殺者と間違われるから。  優しい人に声かけられます。メチャクチャびっくりします。
5.車持ってかれてしまうこともあるから。携帯通じない可能性もありますよ。
6.野生動物と間違われて撃たれちゃうかもしれないし、罠にかかることもあるかもしれない。
  行くのなら猟師とかと行ったほうがいいと思います。

色々問題をあげるときりがないですね。一番怖いのは何処でも対人間です。これは間違いありません。基本動物は無茶しませんから。