染織工房豆ブログ

染織工房「豆」の日々の記録

ネコ展搬入とムーミン谷

2011年04月17日 15時38分11秒 | 子供


ネコ展の搬入に青梅まで行ってきました。
今年は震災もありましたので、こちらで東北地方太平洋沖地震において被災された方への義援金を募るための作品を展示しています。

先日のサルトリイバラのイラストに関する物は全てそちらにまわします。昨日印刷も上がってきたので、皆々様よろしくお願いいたします。

それから、新作も一枚だけだと寂しいので、もう一枚制作しました。ポストカードを熱心に購入して戴いている方もいるので、それなりに頑張らなくてはなりません。
それは北欧の家をモデルにした物ですが、それを見てギャラリーの店長さんが、

「ムーミン谷 行った事ある?」と聞いてきました。 ええームーミン谷って?

ムーミン谷にこんな家があるんだけど、見に行かないかってお誘いです。まあ、このまま搬入だけで帰るのももったいないので、二つ返事で行く事にしました。

ムーミン谷とは通称で、あけぼの子供の森公演と言うのが正式名称ですが、みんなムーミン谷って言っています。
日本が今の中国のように模倣時代のくらい歴史の再現となっているのかと不安になりましたが、建物の尊厳を守りお伝えすると、一応トーヴェヤンソン氏本人とは話しはついていたようですが、契約の件では色々税金を惜しんでしまったようで、公称としてムーミン谷は使えないとか。賛否あるらしいのですが、ちゃんと契約して、街全体でムーミンの世界観を作り守っていくとまたいいのではないかと思いました。
この公園はムーミンの世界観を描いた公園としては認知されています。


エントランス
導入から楽しくなってくる建物が見えてきます。建物は大小あわせて4つかな、人によっては3つと言う人も5つと言う人も。


入ってすぐが管理棟ですが、その中でも色々な造作が面白い


こちらはまた別棟の内部、ちょっとした図書室になっています。トーヴェヤンソンの資料室にもなっています。


こちらは一番人気のムーミン屋敷です。
中はあえて乗せませんが、様々な仕掛けがありますが、それは忍者屋敷の様な仕掛けではなくて、生活動線の多様化や生活空間の複雑さや多機能により生み出された複雑で、立体的な構造になっています。これはとても面白い。実際は遊んであんまり写真を撮っていませんでした。

実際にはフィンランドのムーミン谷とは言うけれど、建築をかじった事の有るものとしましてはこの構造美は日本人にしかない物です。と言うと大げさですが、技が詰め込まれています。木材の構造体が見られる所は見ておくと結構面白いです。やはりね、本物を使っている物はいいもんだと思う。それが大きければ大きい程、無意識の中に伝わる物があると思う。いくら大きくって奇麗に作ってあっても、心を揺さぶらない物ってあるからね。だから、この建物はムーミンを知らなくても楽しめる。お話の世界観も誰もが楽しめる物であるかもしれないけれど、この建物も逸材であります。


最後に池があって、小さな小屋がありました。
とっても気になります。案内してくれた方は何度も来ているので、あまり乗り気ではなかったのですが、こういう何でも無いものが意外と面白い。池に向かって階段がおりているので、ずっと待ってると船がくるんじゃあないかと期待してしまいます。中はホントになんにも無いんですが、小さな小窓は楽しいし、小さな小屋って閉塞感が気持ち良かったりします。

こんな家いいねえ、そして、なんとかこれに近づけるように、我が家の秘密基地化計画を進めようと心に強く誓いました。