師に連衆に感謝
現代俳句協会から２００７年度ＩＴ句会の記念品、図書券、お褒めの言葉と
頂きました。益々精進する糧になります
改めて師に連衆に感謝いたします
浅草に喜劇の幟つばくらめ
志ん生の廓噺や夕ぼたん
（ はまなす・浜梨 ）
はまなすと言っても薔薇科の植物です、現地のひとの訛から
はまなしとそのまま伝えられたと言われています
はまなすや仔馬は親を離れ跳び 高濱年尾
はまなすをたばねて淡き海おもて 宇多喜代子
天無限恋も無限や濃はまなす 仙田洋子
( 薔薇・琴音 ）
薔薇咲いて公園の朝始まりし 成宮紫水
手持壺すべてふさぐに薔薇賜ふ 朝倉 和江
薔薇百の息に縛られゐたりけり 仲村美智子
☆ 旧古川庭園の薔薇フェスティバルが開かれています
( たいさんぼく ・泰山木 ）
あけぼのや泰山木は蝋の花 上田五千石
泰山木一花を朝の日に捧ぐ 岸風三樓
泰山木昨日の花に錆にじみ 西村和子
（クレマチス）
きんぽうげ科せんにちそう属の総称で園芸品種
日本ではテッセンと呼ばれる在来種があります
病みて夫常より強き鉄線花 岡本 眸
再会は一語もて足る鉄線花 中村春芳
鉄線にからみ豌豆花奢る 沢木欣一
(浅草 三社まつり）
大団扇三社祭を煽ぎたつ 長谷川かな女
三社祭露地の稲荷も灯りけり 岩井愁子
三社祭囃す雀も江戸育ち 浅見画渓
今日１６日から３日間、浅草の三社祭がはじまります、昨年の騒動
から、今年は本社（浅草神社）神輿は担がれず、町内神輿だけの
お祭になりました。
（ たちばな・橘 ）
橘の花や従ふ葉三枚 星野立子
嵯峨御所の橘薫る泊りかな 阿波野青畝
（三寸あやめ）
甘たれや三寸あやめ蕾立ち 篠田悌二郎
（ 都忘れ ）
山涼し都忘れと聞くからに 阿波野青畝
（竹皮を脱ぐ）
竹皮脱ぐ少し迷ひのあるように 摂待信子
かぐや姫待つ竹皮を脱ぎきつて 満田春日
竹皮を脱ぐやひかりを撒きちらし 青柳志解樹
