6月 10日

2011-06-10 00:07:58 | Weblog
              ( 百合 )


百合咲きていまだ花粉をこぼさざる          細見綾子


草山やこの面かの面の百合の花            高浜虚子


谷風や花百合そ向きま向きして            阿波野青畝




山百合


夕月に山百合は香を争はず              飯田龍太


山百合の白の鮮烈爆破点               鷹羽狩行


山百合の屋根にひらきしまひるかな          黒田杏子




鹿の子百合




透百合




鉄砲百合


朝市へ鉄砲百合を肩抱へ                矢島渚男




鬼百合


鬼百合は畦の義民の墓に咲く              大峯あきら




カサブランカ


伊吹嶺6月号 遠峰集より 


地震激し沈丁の香に立ちつくす
春寒の地を突き上ぐる余震なほ
料峭の歩くほかなき地震月夜
春寒し身ぬちに残る地震のゆれ
ものの芽に屈めば幼問ひかくる         宇佐美こころ   
( 東京 )






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4 コメント

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百合 (こう)
2011-06-10 16:10:13
素晴らしい百合のアップ、圧倒されます。素晴らしい!!

それにも劣らぬこころさんの地震連句・・

とても感心しました。

地震激し沈丁の香に立ちつくす

この日、私も始めて沈丁花の強い香に、たじろいだのを覚えていまし。さすがです。
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百合 (ころころ)
2011-06-10 20:13:05
こうさん、ありがとうございます

この写真一枚一枚写した場所が違いますが、
旅であったり、植物園であったり、吟行地であったり思い出が蘇ります

あの地震は句会の最中でした
人生の中で初めて死ぬかも知れないと感じたほど
かなりの揺れでした。ビルが揺れるより大木が揺れ
る怖さをしりました
あの日の沈丁の香は強烈でした
返信する
百合の花 (雪絵)
2011-06-11 07:44:08
おはようございます。
朝から雨が続いています。
 ころころさん、種類の違った百合を貼って頂きありがとうございます。
それぞれに良い所が有りますのね。
何方にも馴染みのある花なので、それぞれ思い出が蘇ると思います。

山百合では武蔵野の山歩きと爽やかな風までもを思い出しました。

カサブランカを玄関に挿したら香りが強すぎると子供たちに敬遠されたこともありました。

鬼百合の花粉で大事な服を諦めたり、想い出が尽きません。

ころころさんの地震のお句から、あの日の大変さが伝わってきます。

春寒し身ぬちに残る地震のゆれ>何年経っても忘れられない体験ですね。
返信する
思い出しました (ころころ)
2011-06-11 20:04:17
雪絵さんこんばんは☆
雪絵さんのお話で思い出しました
小学生のころ先生の机の上の花瓶の水替え当番を
して真白なシャツを百合の花粉で汚して泣いた事
・・今ではいい思い出です

春寒し身ぬちに残る地震のゆれ

震災当初は車の振動でも敏感に反応していました
余震も落ち着きつつあり、後は一日でも早い復興
を祈るばかりです 
政治家の鈍感さには、あきれるばかりです



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