3月 17日

2020-03-16 13:21:59 | Weblog
                    彼岸・彼岸入り・彼岸寺・讃仏会


     浄土教(浄土思想)の考えから真東から上がる太陽が真西に
     沈む日を彼岸の中日に据えた前三日後三日を彼岸の期間であり
     その中日を春分・秋分の日となしています
     入日を真西(西方浄土)に拝み先祖の供養と自分の極楽浄土への
     到達を願う日と考えられます
     仏教国は多く有りますが彼岸の考え、法要は日本独自のものです



     こけし師の酒飲みてゐる彼岸かな          沢木欣一


     ぜんまいをねんごろに煮て彼岸入          細見綾子


     父母の墓訪はず過ぎたる彼岸かな          栗田やすし


     供花持つて船待つ女彼岸寒             中村修一郎


     歌麿の春画積まれて彼岸寺             岸本典子


     帰るたび母小さくなる彼岸かな           関根切子


     彼岸会の女三人寄席に入る             片山浮葉


     うらがへる高き法螺の音彼岸寒           中斎ゆうこ


     彼岸会の庫裏に白緒の下駄並ぶ           相澤勝子


     彼岸入り天窓の和紙新しき             山下 護


     大屋根に雀の遊ぶ讃仏会              谷口千賀子


     彼岸茶屋たれたつぷりの串団子           奥山比呂美


     彼岸僧見てきたやうに地獄説く           森 靖子



          


     沼に沿ひ杖を漕ぎゆく彼岸婆            秋元不死男


     四ッ手網すみずみ乾く彼岸かな           吉田鴻司


     兄妹の相睦みけり彼岸過              石田波郷


     よべばこたへありて彼岸へ渡し舟          富安風生


     安房なれや彼岸の供華も金盞花           清崎敏郎


     会釈して影の縮まる彼岸婆             岸田稚魚




          

     


     
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