goo blog サービス終了のお知らせ 

4月 30日

2019-04-29 15:56:07 | Weblog
                  四月尽  <平成尽>




     四月尽出しそびれたる文一つ           栗田やすし




     薔薇植ゑし手足のよごれ四月尽          細見綾子




     文机に陀羅尼助丸四月尽             磯田なつえ




     青邨の下図緻密や四月尽             中川幸子




     四月尽だらだら坂を試歩の杖           武藤光晴




          



     あまき音のチェロが壁越し四月尽         秋元不死男


     虎杖をむかし手折りぬ四月尽            石田波郷


     四月尽く抽斗深く真珠秘め             菖蒲あや


     わが書屋わが掃き坐り四月尽            亀井糸游




          

           一位の花


   ☆ 昭和で始めた俳句がいよいよ平成を渡り令和の時代に入ります
     お陰様でこのブログも開設から今日で4996日です
     俳句同様途中何度も挫折しても素晴らしい師・仲間・先輩の
     励ましで復帰出来ました ありがとうございました
     これからも拙いブログと拙い俳人をよろしくご支援ください

   ☆ 久しぶりに3月4月と良き仲間と吟行ができました
     数句は投句の為にお披露目できませんが・・・

     深川
     花を待つ忠敬像の旅姿
     ともらひに鳶の木遣りや花の空
     芽柳の堀をへだてて佃島

     川越
     花冷えを来て満願の朱印帳
     竹秋のすずめ饒舌羅漢寺
     神木の裾むらさきに菫草
     さくら蕊関守石に降りやまず
     掻い掘りの底の干割れや諸葛菜
     観音に一位の花の盛りかな

  感謝して  こころ

     
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする