（ 手毬花 ）
一週間早い母の日と思い立って実家へ、大正１３年生まれの母は父が亡くなってからとみに足腰が弱くなったようにみられる。父が存命中は杖を突きながら
父の面倒をみるために必死だったように思い出す。
「外で食事しよう」と誘って，柴又帝釈天へ行く。実家から車で１０分普段なら
その近さもＧＷとあって、年末なみの混雑。
それでも手を引いて参道へ・・「玉こんにゃく食べる？」「うん」「いなごの佃煮買おうね」「うん」「高木屋の草だんご，お土産だね」「うん」
人ごみに疲れたのか口数が少ない。そんな母を見て日頃の感謝を忘れている
自分が恥ずかしくなった。
遅刻児に海垣間見ゆ手毬花 磯貝碧蹄館
円空仏笑ませ給へり手毬花 野田しげこ
手毬花手折りて妻と遊びけり 奥田杏午
三猿に大きく揺れて手毬花 青柳志解樹
憲法記念日何はあれけふうららなり 林翔
