(山躑躅 館林つつじが丘公園)
山つつじ緋のトンネルの先も燃ゆ
つつじ燃ゆ花袋の愛でし浅茅沼
咲きつくす躑躅の径のなほ細る
焔とも隼人の血とも山躑躅
この山の火元となりし大躑躅
自然の中の躑躅は見事だった。
急遽、参加をお願いした吟行会は館林のつつじが丘公園
その色彩、木々の大きさに圧倒されたのは初めてのことで
詠もうとしても我ながらそらぞらしい拙さの句になってしまう
私だけかもしれないが、自分の目線以下の自然の変化には
寛容となれるが、それを超えて圧倒されはじめると落ち着か
なくなる。興奮とはちがう何かを感じ始める、
桜がどんなに満開の大樹であってもそれは感じた事のない
感覚で、この緋の色の大景を受け入れることは容易ではない
それほど自分が日頃保身になっている事を知ることとなる。