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8月 19日

2025-08-18 21:21:59 | Weblog

                             俳句の日

 

 

 

             俳句の日」は「は(8)い(1)く(9)」の語呂合せで、正岡子規研究家の坪内稔典らが提唱し、1991年に

             制定しました。夏休み中の子供達に俳句に親しんでもらう日とされています。

             また、俳句作家の上野貴子氏が代表である「おしゃべりHAIKUの会」によっても同日が「俳句記念日」が

             提唱されていて、この日を「句会などを通して、俳句の楽しさ、奥深さ、季節感の大切さなどを

             知ってもらう」ということを目的とした記念日としています。

 

 

 

                     

                     羽黒山 芭蕉像

 

        発句なり松尾桃青宿の春           松尾芭蕉

 

        筆始しら魚しろき芭蕉の句          波多野恒子

 

        郁子一つ芭蕉生家の文机に          宮下翠舟

 

 

 

                

                与謝蕪村像

 

 

 

          春をしむ座主の聯句に召れけり        与謝蕪村

 

          蕪村の絵守る古寺のさくらの実        きくちつねこ

 

 

 

                    

                    小林一茶像

 

 

 

          めでたさも中くらいなりおらが春       小林一茶

 

          落穂これは一茶の国の落し物         鷹羽狩行

 

 

 

                     

                     良寛栄蔵像

 

 

 

          夢さめて聞くは蛙の遠音かな         良寛栄蔵

 

          良寛の辿りし峠草紅葉            沢木欣一

 

 

 

                 

 

 

 

          息きつて発句もできぬあつさ哉        正岡子規

 

          冬座敷子規全集も古りにけり         大島民郎

   

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8月 18日

2025-08-18 06:00:36 | Weblog

                          葡萄・葡萄棚・葡萄園

 

 

 

                

 

 

 

          熱の児に葡萄一粒づゝ与ふ           栗田やすし

 

          枯兆す葡萄畑へ弥撒の鐘            矢野孝子

 

          甘き香や修道院のぶだう棚           岸本典子

 

          野ぶだうの海の色して遠流の地         国枝洋子

 

          夕映えの大地遙かに葡萄熟る          伊藤範子

 

          葡萄棚駅舎に熟るる甲斐の旅          藤本いく子

 

 

 

                

 

 

 

          紫のぶだうを置いて雨の音            細見綾子

 

          葡萄摘む子の眼鼻立トルコ系           津田清子

 

          嘆く日のみな一杖の葡萄の木           秋元不死男

 

          真直に少女の視線葡萄園             飯島晴子

 

          谷わたる葡萄畑や幾夕立             山口青邨

 

          銀婚を忘ぜし夫婦葡萄食ふ            相馬遷子

 

 

 

                

 

 

 

                サイトから一部資料・写真お借りしています 

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8月 17日

2025-08-17 06:31:48 | Weblog

                         蓼の花・穂蓼・桜蓼・大犬蓼

 

 

 

          一般的に「タデ」と呼ばれるタデ科イヌタデ属の植物の総称ですが、特にヤナギタデの花を指すことが

          多いです。ヤナギタデは7月から10月頃に花を咲かせ、日本では水田や湿地で見られます。花は赤と白があります

 

 

 

                     

 

 

 

          蓼の花少し残りて野川かな           細見綾子

 

          花蓼や水凹ませて風渡る            矢野孝子

 

          彩色の残る観音蓼の花             神尾知代

 

          陶土掘る泥にまみれし蓼の花          武田稜子

 

          手を借りて越ゆる溝川桜蓼           武山愛子

 

          降り出しの雨が弾けり蓼の花          服部鏡子

 

 

 

                     

 

 

 

          網かけて蓼の折り伏す川貧し          水原秋櫻子

 

          子に低く傘さしかくる蓼の花          林 翔

 

          二三日なまけごころや蓼の花          鈴木真砂女

 

          老人に童心のふと蓼の花            飯田龍太

 

          減りもせず稗田百戸や蓼の花          水谷芳子

 

          蓼の花踏みしだき行く川漁師          本谷 英基

 

 

 

                     

 

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています 

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8月 16日

2025-08-16 05:36:54 | Weblog

                     葛の花・葛の葉・真葛・真葛原・葛かずら

 

 

 

             マメ科の蔓性多年草。秋の七草の一つ、日当たりのよい山野、荒地に自生する。紅紫色の蝶形花で、

             上向きについた花穂は下から上へ咲きのぼる。大きな葉に隠れがちだが美しい花で根から葛粉をとる

 

 

 

                     

 

 

 

          葛の蔓ひたすら垂れて地を探す         沢木欣一

 

          葛咲いて紙漉谷をおほふかな          細見綾子

 

          伊良湖岬蔓引けば寄る葛の花          栗田やすし

 

          丹波路の川を狭めて葛咲けり          岸本典子

 

          木曾と美濃分かつ峠や葛の花          丸山貴美子

 

          刈り伏せて葛の匂へり狼煙崎          若山智子

 

 

 

                

 

 

 

          三日居りて山霧のみの葛の花          水原秋桜子

 

          葛咲くや嬬恋村の字いくつ           石田波郷

 

          花葛の果ての果てまで昼の海          飯田龍太

 

          花葛やこはれさうなる昼の月          夏井いつき

 

          むらさきを深く信濃の葛の花          片山由美子

 

          隠るるごと葉裏葛咲き奥石見          能村登四郎

 

 

 

                     

 

 

 

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8月 15日

2025-08-15 05:07:52 | Weblog

                        敗戦忌・終戦日・八月十五日

 

 

 

           終戦の日 (しゅうせんのひ)は、 日本の第二次世界大戦 の終結( 終戦 )の日。

           今年で80回目の終戦日です

 

 

 

                

 

 

 

          靖国の靖はわが名敗戦忌            栗田やすし

 

          半月の朱いろに滲む敗戦忌           河原地英武

 

          ただならぬ雨来る気配終戦忌          国枝隆生

 

          珊瑚積む墓標八月十五日            関根切子

 

          早稲の穂の重く色づく終戦日          武藤光晴

 

          正午さす敗戦の日の花時計           篠田法子

 

 

 

                

 

 

 

          土熱く灼けゐし記憶終戦日           沢木欣一

 

          終戦日夕焼くさき水を飲めり          福永耕二

 

          甲高きラジオの時報終戦日           片山由美子

 

          終戦日妻子入れむと風呂洗ふ          秋元不死男

 

          すいとんを振舞ふ寺の終戦日          相河美智子

 

          隣へ貸す八月十五日の大鍋           寺井谷子

 

 

 

                

 

 

 

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8月 14日

2025-08-14 05:35:30 | Weblog

                            撫子・なでしこ

 

 

 

                

 

 

 

            秋の七草のひとつ「撫子」万葉集の中にも多く歌われています大伴家持は23首も歌っています     

            河原撫子(大和撫子)は「撫でし子」を掛詞にすることが多いそうですまた源氏物語には

            「撫子(なでしこ)」と「常夏(とこなつ)」の花が登場します。ナデシコは開花期が5~9月と長く、

            夏の間も咲くことから古くはトコナツとも呼ばれていましたが頭を撫でたくなるほどのカワイイ子」

            から小さな子供に対して使い、「トコナツは、床懐かしい」から大人の女性に対して使う言葉ということです

 

 

 

                

 

 

 

 

          撫子の花野浄土となりにけり          沢木欣一

 

          撫子の句碑になでしこ早や咲きて        細見綾子

 

          撫子の白も咲きけり母の畑           松永敏枝

 

          撫子に雨脚強し休め窯             長江克江

 

          尼御前の海へ撫子投じけり           中川幸子

 

 

 

                     

 

 

 

          酔うて寝むなでしこ咲ける石の上        松尾芭蕉

 

          露の世や露のなでしこ小なでしこ        小林一茶

 

          撫子や上野の夕日照り返す           正岡子規

 

          撫子も草の庵も富士のもの           高浜虚子

 

          岬に咲く撫子は風強ひられて          秋元不死男

 

 

 

                     

 

 

 

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8月 13日

2025-08-13 05:56:28 | Weblog

                     秋海棠・断腸花・相思草・瓔珞草・八月春

 

 

 

                     

 

 

 

             中国の「採蘭雑誌」に描かれている「断腸花」の由来
             昔、さるところに、美しい婦人がいた。この女性には誰にもまた何物にも換え難い思慕する男性が

             あった。そして毎日の逢瀬を楽しみに待っていたのであったが、故あってその彼氏はどうしても

             訪れることができなくなった。それを知らずに、婦人は今日は見えるか、明日は姿が、と北面の

             墻に待ちあぐんでいた。そして日ごとにそそぐ断腸の涙がいつか凝って名も知らぬ草が生え、

             その草の花の紅色が、その緑の葉に映ってまことに美しく、やさしく、ちょうどこの美しい女性にも

             似ているので、誰いうとなく断腸花と呼ぶようになった。’という事です

 

 

 

                

 

 

 

          女去つて秋海棠の茎紅し            沢木欣一

 

          秋海棠赤し足助の典籍屋            掛布光子

 

          忌の近き子規の机に秋海棠           岸本典子

 

          秋海棠瀬音高まる城下町            早川文子

 

          醒ヶ井の戸毎に水場秋海棠           山本悦子

 

          描き遺す妻の裸婦像断腸花           上杉和雄

 

 

 

                     

 

 

 

 

          断腸花妻の死ははや遠きこと          石原八束

 

          雨ながら朝日まばゆし秋海棠          水原秋櫻子

 

          美しく乏しき暮し秋海棠            富安風生

 

          秋海棠口紅つけし母知らず           田中英子

 

          断腸花いい服を着て別れよう          星野石雀

 

          秋海棠まだ降りたらぬ空の色          中野千代

 

 

 

                

 

 

 

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8月 12日

2025-08-12 06:13:12 | Weblog

                  盆・魂祭・盆棚・棚経・盆仕度・盂蘭盆・精霊棚

 

 

 

          今日から(13日~15日)月遅れのお盆となります 明治の初めころの新、旧とお盆行事が分かれたようですが

          農事の忙しさを過ぎたころなのでしょうね

 

 

 

                

 

 

 

          草刈つて蟹の横ぎる盆の道           沢木欣一

 

          紙漉村洗ひ干されし盆浴衣           細見綾子

 

          蘇鉄の葉短かく刈られ盆の寺          遠藤斎子

 

          魂まつり木匙で掬ふ寄せ豆腐          中野一灯

 

          古畳ふいて迎へし盂蘭盆会           塩坂恵子

 

          鷺群れて白の際立つ盆の川           相澤勝子

 

 

 

                

 

 

 

          立ちかこむ杉真青に盂蘭盆会          水原秋櫻子

 

          ささやかな魂棚庭の花剪つて          山口青邨

 

          ほゝづきのわかき青さや魂まつり        鈴木真砂女

 

          迎え火の跡に風吹く朝の月           寺井谷子

 

          霊棚に点じて一火まづ浄し           能村登四郎

 

          迎火のうすうすと地のこゑ水のこゑ       吉田鴻司

 

 

 

                     

 

 

 

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8月 11日

2025-08-11 05:23:23 | Weblog

                     溝萩(みそはぎ)・千屈菜・聖霊花・盆の箸

 

 

             水掛草・鼠尾草・溝萩・水懸草・水萩・草萩

             山野に自生するミソハギ科の多年草で高さ一メートルぐらいになる。葉腋に淡紅紫色の六弁花を

             長い穂状につける。精霊棚に水を掛けるときこの花を使ったので「禊萩(みそはぎ)」といわれて

             盆花としても栽培されています

 

 

 

 

                     

 

 

 

          溝萩を持つがならひの墓参           細見綾子

 

          千屈菜や繋ぎ合はせの丸木橋          新井酔雪

 

          戦犯の墓や千屈菜あふれさす          長崎マユミ

 

          溝萩や水なき峡の川底に            山下善久

 

          溝萩や仏間に揺るる水陽炎           ころころ

 

 

 

                

 

 

 

          みそはぎや水につければ風の吹く        一 茶

 

          溝萩を青田に咲かせ羽越線           松崎鉄之介

 

          千屈菜に雲の変幻かぎりなし          福田蓼汀

 

          みそはぎやバケツで洗ふ登山靴         皆川盤水

 

          みぞはぎは大好きな花愚図な花         飯島晴子

 

          溝萩のうしろにゐたり河太郎          齋藤 玄

 

 

 

                     

 

 

 

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8月 10日

2025-08-10 06:04:13 | Weblog

                             秋の蝶・秋蝶

 

 

 

             蝶々は一年中見られます、秋の蝶といって特別種類が有るわけでなく蝶が成虫になる季節に応じて、

             「春型」「夏型」「秋型」などと呼ばれているようですまたアサギマダラのように渡りをして秋・春と

             二度観られるものもあります

 

 

 

 

                     

 

 

 

          秋草に一片墜ちし交い蝶            沢木欣一

 

          秋蝶の黄を強くせり土俗舞           細見綾子

 

          わが細き影をよぎれり秋の蝶          栗田やすし

 

 

 

                

 

 

 

          秋蝶の影もつれあふ陣場跡           栗田せつ子

 

          秋の蝶笈摺堂に翅たたむ            都合ナルミ

 

          糶終へし市の暗みに秋の蝶           武藤光晴

 

          海渡る山車に追ひつく秋の蝶          牧野一古

 

          秋の蝶文士の墓に翅たたむ           鈴木真理子

 

          秋蝶の二羽飛び交へり子規の庭         豊田紀久子

 

 

 

                     

 

 

 

          山毛欅太く白樺稀に秋の蝶           水原秋櫻子

 

          姉らしく妹らしく秋の蝶            高野素十

 

          秋の蝶吾を且つ追ひ且つ迎ふ          阿波野青畝

 

          秋蝶は魂のごと失せ隅田川           鍵和田釉子

 

          秋の蝶別れの曲を舞ひにけり          上野 泰

 

          秋の蝶鳴門の潮に見失ふ            相川やすゑ

 

 

 

                     

 

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています 

 

 

 

 

                     

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