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5月 1日

2025-05-01 06:11:27 | Weblog

                         五月・皐月・聖五月・早苗月

 

 

            聖五月 新しい季語です。五月には聖母祭などカトリックの重要な祝日が目白押しに詰まっていて、

            それ故にカトリックの国で五月を聖五月というのだそうです。令和の始まった日でもあります

 

 

 

                

 

 

 

 

          赤ん坊掌より五月の朝動く            沢木欣一

 

          君がため五月を薔薇の咲きこぞる         細見綾子

 

          五月来る小瓶の化粧水澄みて           栗田やすし

 

 

 

                     

 

 

 

          教室の隅のいびきや早苗月            河原地英武

 

          羊刈るバリカンの音五月来る           武田稜子

 

          海の碧ネモフィラの青聖五月           武藤光晴

 

          よく歩く東京の人風五月             伊藤範子

 

          聖五月パンを焼く香に目覚めをり         鈴木みすず

 

          廊下まで響く産声聖五月             桑原健次

 

 

 

                

 

 

 

          五月微風ミルクの膜の舌ざはり           秋元不死男

 

          画布の上に原色厚し五月の野            福永耕二

 

          アカハタと葱置くベツド五月来る          寺山修司

 

          ひとり煮て伽羅蕗辛き五月かな           石田波郷

 

          汗ばめる母美しき五月来ぬ             中村汀女

 

          やや冷えて薔薇の五月のはじまりぬ         岡本 眸 

 

 

 

                     

 

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています            

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4月 30日

2025-04-30 05:26:22 | Weblog

                            四月尽 弥生尽

 

 

 

                     

 

 

 

          薔薇植ゑし手足のよごれ四月尽         細見綾子

 

          四月尽出しそびれたる文一つ          栗田やすし

 

          文机に陀羅尼助丸四月尽            磯田なつえ

 

          四月尽だらだら坂を試歩の杖          武藤光晴

 

          青邨の下図緻密や四月尽            中川幸子

 

          返納と決めし免許や四月尽           ころころ

 

 

 

                     

 

 

 

          あまき音のチェロが壁越し四月尽        秋元不死男

 

          四月尽く抽斗深く真珠秘め            菖蒲あや

 

          白雲へ杉まつすぐに四月尽            寺井 治

 

          弥生尽駅に別れてより逢はず           安住 敦

 

          わが書屋わが掃き坐り四月尽           亀井糸游

 

          弥生尽病むわれよりも妻あはれ          村山故郷

 

 

 

                     

 

 

 

                     サイトから一部資料・写真お借りしています

           

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4月 29日

2025-04-29 05:24:56 | Weblog

                     茅花・茅花野・浅茅が花・針芽・しらはぐさ

 

 

             イネ科の多年草。 野原や川原などに広く群生する。 春先槍のように細い鞘に花穂を包む

 

 

 

                     

 

 

 

          茅花の穂蛭の血止めに今もすや          細見綾子

 

          早稲植田茅花輝く上総道             武藤光晴

 

          薄紅に揺れゐるつばな夕日差           山本法子

 

          白々と茅花吹かるる渡し跡            野島秀子

 

          夕茅花嬰の産毛の光をり             金原峰子

 

          茅花野に囲まれゐたる古城かな          廣島幸子

 

 

 

                

 

 

 

          あれにけりつばなまじりの一ノ坪         政岡子規 

 

          もの言へば茅花のそよぐやうに言ふ        加藤秋邨

 

          指揮者なき風の茅花の乱調子           林 翔

 

          狂ひても女茅花を髪に挿し            三橋鷹女

 

          茅花野の幾重波なすかくれ村           古賀まり子

 

          暮るる野や先へ先へと茅花光る          加藤知世子

 

 

 

                

 

 

 

                 サイトから一部資料・写真お借りしています

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4月 28日

2025-04-28 05:40:33 | Weblog

                       母子草・鼠麹草(ほうこぐさ)・御行

 

 

 

             春の七草の一つ御行(ごぎょう)今は、草餅にはヨモギが使われていますが
             昔は、この植物が使われていたとか、若芽や柔らかい葉っぱが食べられるらしいです

 

 

 

                     

 

 

 

          線路脇ひそやかに咲く母子草           栗田やすし

 

          すりきれし紙の踏絵や母子草           矢野孝子

 

          母子草童女入水の池の辺に            伊藤範子

 

          毛越寺の大き礎石や母子草            池村明子

 

          母子草小さきリュックに迷子札          小栁津民子

 

          母子草植村直巳墓碑の裾             ころころ

 

 

 

                     

 

 

 

          母子草利根の船路はすたりける          水原秋桜子

 

          石仏の嘆き聞く日ぞ母子草            秋元不死男

 

          引きのこしおきたる母子草咲けり         黒田杏子

 

          母子草跼めば影に入りにけり           ながさく清江

 

          我ら知らぬ母の青春母子草            寺井谷子

 

          笑ひこらへし叱り羅漢や母子草          福田万紗子

 

 

 

                     

 

 

 

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4月 27日

2025-04-27 04:55:22 | Weblog

                         鳶尾草・一八・いちはす

 

 

 

             中国中部~ミャンマー北部を原産とする 一八 アヤメ科の多年草。高さ30~50センチ。葉は剣状

             初夏、葉の間から花茎を伸ばし、紫または白の花を開く

 

 

 

                

 

 

 

          鳶尾草を活けて陶工異邦人            日野圭子

 

          一八や山の風くる陶干場             堀内恵美子

 

          一八のたがひちがひの蕾かな           浜田未知

 

          一八のはじけて白き南風かな           小松崎爽青

 

          のけぞつて一八咲けり海の音           荒島禾生

 

 

 

                     

 

 

 

          一八の屋根ならびたる小村かな          正岡子規

 

          一八やはや程ケ谷の草の屋根           泉 鏡花

 

          鳶尾草にさつぱりとした顔を出す         飯島晴子

 

          濡れ傘のばつたり倒れ一八に           辻 桃子

 

          一八や雨をさらひてゆきし雲           片山由美子

 

          一八の白は夜の花風荒ぶ             阿部みどり女

 

 

 

                

 

 

 

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4月 26日

2025-04-26 04:55:45 | Weblog

                       花茨・花うばら・野ばらの花・茨の花

 

 

 

 

                

 

 

 

          青山河茨の花を折り持てば            細見綾子

 

          花うばら児への片仮名軍事便           矢野孝子

 

          見はるかす津波禍の土手花茨           国枝洋子

 

          野茨の花が枝張る舟着場             伊藤範子

 

          湯の町を分つ渓流花うばら            小原米子

 

          花茨軍艦島の闇深し               玉井美智子

 

 

 

 

                

 

 

 

          野いばらの水漬く小雨や四手網          水原秋桜子

 

          引潮に水藻流るる花茨              林 翔

 

          野茨つむわれが欺せし教師のため         寺山修司

 

          サーバーはきっと野茨風が立つ          坪内稔典

 

          野いばらや水よりひかるものを言ヘ        夏井いつき

 

          花茨馴れては恋ふる荒瀬かな           中村汀女

 

 

 

                

 

 

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4月 25日

2025-04-25 05:52:26 | Weblog

                        芍薬・山芍薬・玉芍薬・糸葉芍薬

 

 

 

             シャクヤク(芍薬)はボタン科・ボタン属の多年草 シャクヤクは死者の国の王の病も治す

             万能薬ということで漢方薬の中でも極めて重要な植物の植物。

 

 

 

                

 

 

 

          うら若き墨染衣玉芍薬              細見綾子

 

          芍薬を抱くほど剪りて妻戻る           丹羽康碩

 

          芍薬を活けて一日香の中             鈴木真理子

 

          芍薬や首重たげにしなやかに           武藤けい子

 

          木の臼に芍薬活くる紙問屋            兼松 秀

 

          散り際の芍薬の芯萌黄色             平松公代

 

 

 

                     

 

                     半八重咲き芍薬

 

 

                     

 

                     糸葉しゃくやく

 

 

                     

 

                     山芍薬

 

 

 

          枕もと白芍薬の珠凝りて             山口青邨

 

          塗桶に芍薬のまだ珠ばかり            能村登四郎

 

          一と雨が来さう芍薬剪ることに          横田直子

 

          芍薬のはなびらおつるもろさかな         久保田万太郎

 

          芍薬の芽のほぐれたる明るさよ          星野立子

 

          芍薬や月山拝む山の邑              水原秋櫻子

 

 

 

                    

 

 

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4月 24日

2025-04-24 05:33:15 | Weblog

                       藤の花・藤棚・白藤・山藤・藤房 

 

 

 

                

 

 

 

          天心にゆらぎのぼりて藤の花           沢木欣一

 

          藤はさかり或る遠さより近よらず         細見綾子

 

          ましらの子枝移りして藤揺らす          栗田やすし

 

          地を均す補欠の球児藤の花            荒川英之

 

          藤の花風止むときに色増せり           板谷芳子

 

          山藤や化石生家へ橋渡る             中村たか

 

 

 

                     

 

 

 

          山藤や短き房の花ざかり             正岡子規

 

          尼僧きて藤のむらさきくもりけり         秋元不死男

 

          原始林やさし藤房懸けわたし           津田清子

 

          白藤のゆるゝ中なり母の顔            瀧澤伊代次

 

          針もてばねむたきまぶた藤の雨          杉田久女

 

          島の藤漁網うち懸けたるごとし          阿波野青畝

 

 

 

               

 

 

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4月 23日

2025-04-23 06:34:55 | Weblog

                   若葉・里若葉・窓若葉・若葉風・柿若葉・若葉影

 

 

 

          朴若葉胎蔵界の風吹けり             沢木欣一

 

          柿若葉まぶし余魚田過ぐあたり          細見綾子

 

          白壁に凭りて師を恋ふ柿若葉           栗田やすし

 

 

 

                

 

 

 

          ペン軸の銀の匂ひや若葉冷            河原地英武

 

          柿若葉土蔵に柱時計鳴る             国枝洋子

 

          修行僧いつも小走り樟若葉            岸本典子

 

          手に触れて椎の若葉のやはらかし         太田滋子

 

          蘆若葉細波たてて潮引けり            関根切子

 

          野火止に名ばかりの橋若葉影           ころころ

 

 

 

                     

 

 

 

          三井寺は三千坊の若葉哉             正岡子規

 

          酒断ちの旅なり瑞の夕若葉            林 翔

 

          椎若葉一重瞼を母系とし             石田波郷

 

          川底までとどく夕焼若葉どき           古賀まり子

 

          朴若葉鬼が出できし黒川能            中山純子

 

          庭若葉煙のやうな雨上る             高木晴子 

 

 

 

                

 

 

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4月 22日

2025-04-22 05:18:20 | Weblog

                         梨の花・花梨・梨花・梨咲く

 

 

 

                

 

 

 

          能登けふは海の濁りの梨の花           細見綾子

 

          反抗期始まる少女梨の花             栗田やすし

 

          棚田群一望の丘梨咲けり             倉田信子

 

          梨花白し神学校の小さき窓            伊藤範子

 

          梨咲くや母に記憶の消えしまま          高橋ミツエ

 

          梨の花咲いて信濃は雨もよひ           金田義子

 

 

 

                

 

 

 

          落第の人を送るや梨の花             政岡子規

 

          梨の花ふるさと人の早寝かな           中村汀女

 

          梨の花まくらことばがたちのぼる         宇多喜代子

 

          梨花と梨花白極まりて触るるなり         林 翔 

 

          梨咲いて病めばいささか色白に          鍵和田釉子

 

          花梨老樹に赤児泡きつく家郷かな         金子兜太

 

 

 

                

 

 

 

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