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8月 26日

2025-08-26 05:35:23 | Weblog

                 露草・蛍草・かまつか・青草・帽子花・うつし花・月草

 

 

 

          ツユクサ科の一年草で、可憐な青い花を開く。茎は三〇センチ以上になるが柔らかく地に伏して増えていく。

          葉は長卵形で互生し古名を「つきくさ」というのは、花の汁を衣に擦り付けて染めたことに由来すると

          言われ白花もあります

 

 

 

                     

 

 

 

          露草が咲きひろがりて水と空          細見綾子

 

          露草へ寝かせて洗ふ石地蔵           武田稜子

 

          露草やポスト食み出す日刊紙          森垣一成

 

          露草や百観音はみな伏目            森 靖子

 

          陶工の行き来の小径蛍草            倉田信子

 

          露草の露のこぼるる仏みち           柴田孝江

 

 

 

                

 

 

 

          つゆ草や出水がなせる江のほとり        水原秋櫻子

 

          露草に雀もこゑを降らす禽           福永耕二

 

          調教の鞭のかすめし蛍草            西村和子

 

          くきくきと折れ曲りけり螢草          松本たかし

 

          越の海露草晴といふべかり           飯島晴子

 

          湖の国の青花摘の朝ぐもり           大野林火

 

 

 

 

                

 

 

 

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8月 25日

2025-08-25 05:18:27 | Weblog

                          新米・今年米・新糠

 

 

 

            ここ一年のお米騒動が落ち着き始めたこの頃新米の出現でまた消費者を悩ませそうです

 

 

 

                

 

 

 

          手に受けて象牙の艶の今年米          栗田やすし

 

          桟橋に着く給食の今年米            栗田せつ子

 

          蔵の床軋ませて積む今年米           兼松 秀

 

          飯盒の焦げ香ばしき今年米           中野一灯

 

          一人居の父と分け合ふ今年米          太田滋子

 

          炊きあがる湯気から甘し今年米         ころころ

 

 

 

 

                

 

 

 

          野沢菜の届きぬ炊けよ今年米          水原秋櫻子

 

          新米を炊くにも妻の声はづみ          福永耕二

 

          新米を届けて好き子見せくれし         中村汀女

 

          今年米たしかな杓文字触りかな         能村登四郎

 

          新米やミルクのやうなとぎ汁も         辻 桃子

 

          新米や十勝は水のうまき国           伊藤敬子

 

 

 

 

                

 

                山形県酒田市 山居倉庫
                酒田はかつて北前船による交易で栄えた港町その繁栄を支えた庄内米の保存倉庫として
                作られたものが山居倉庫です NHKの「おしん」でもロケ地にもなっています

 

 

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8月 24日

2025-08-24 04:12:05 | Weblog

                          女郎花・粟花・男郎花 

 

 

 

           秋の七草のひとつ女郎花(オミナエシ)の名前の由来は、小さな黄色のお花が粟粒に似ているところから

           粟飯(あわめし)の別名、女飯(おみなえし)が変化したとも言われています。

           もうひとつの説はオミナエシのヘシは圧しを意味し、花の可愛らしさは人間の美女も圧倒するぐらいと

           いう説もありました。女郎の漢字が、女性を意味する言葉になったのは平安時代。女郎とは、貴族の女性

           (高貴な女性)を表す言葉だったのです。

 

 

 

                

 

 

 

          木と成れり歌垣原の女郎花          沢木欣一

 

          朝空の疑ひなさよ女郎花           細見綾子

 

          野の花にひときは高し女郎花         磯田なつえ

 

          をみなへし押花にして旅終る         小澤明子

 

          放鶏の四五羽が庭に女郎花          武藤光晴

 

          女郎花揺れ合ふ霧の船つき場         岩城のり子

 

 

 

                     

 

 

 

          波立てて霧来る湖や女郎花          水原秋櫻子

 

          いつよりの平家贔屓ぞ女郎花         荒井書子

 

          女郎花ぬらす雨ふり来りけり         久保田万太郎

 

          みちのくの山に姫神山女郎花         山口青邨

 

          手折らむに根こそぎ抜けて女郎花       辻 桃子

 

          はは恋の風ぬけやすき女郎花         上原多香子

 

 

 

                

 

                 男郎花

 

 

 

          どしゃぶりの箱根峠や男郎花         栗田せつ子

 

          業平の寺に一叢男郎花            長崎眞由美

 

          男郎花将門果てしかくれ岩          斎藤八千代

 

          女郎花少しはなれて男郎花          星野立子

 

          ありやなしや将門の首男郎花         逸見真三

 

          掌にこぼれ五弁仔細に男郎花         富安風生

 

 

 

                     

 

 

 

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8月 23日

2025-08-23 05:33:42 | Weblog

                          処暑 (立秋から15日目)

 

 

 

             処暑(しょしょ)とは二十四節気の一つ。元来,太陰太陽暦の7月中 (7月後半) のことで白露(9月8日か9日)

            の前日までの約 15日間  本来ならば厳しい暑さの峠を越した頃です。朝夕には涼しい風が吹き、

            心地よい虫の声が聞こえてきます。暑さが和らぎ、穀物が実り始めますが、同時に台風の季節の

            到来でもあります。と説明ではありますがなかなか暑さも納まりません

 

 

 

                

 

 

 

          けふ処暑の机の端の天眼鏡           梅田 葵

 

          処暑の風槇の神木幹太し            武藤光晴

 

          楔打ち鍬浸しおく処暑の水           磯田なつえ

 

          処暑過ぎて迷はず捨つる物多し         中斎ゆうこ

 

          禰宜さんの袴揺らせり処暑の風         鈴木澄枝

 

          錆びしるきトーチカ処暑の日射浴ぶ       服部鏡子

 

 

 

                     

 

 

 

          処暑の花空もも色にして溢れ          長谷川かな女

 

          母の足さすりてせめて処暑の孝         辻田克巳

 

          山を見ていちにち処暑の机かな         西山 誠

 

          鳰の子のこゑする処暑の淡海かな        森 澄雄

 

          覚めて坐す処暑の昼寝の汗もなく        亀井糸游

 

          水うましうましと処暑の木曽にをり       菅 美緒

 

 

 

                     

 

 

 

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8月 22日

2025-08-22 05:46:24 | Weblog

                         残暑・秋暑し・残る暑さ

 

 

 

 

                

 

 

 

          残暑とや白き木槿の虫くひ葉          細見綾子

 

          秋暑しガラスケースに木偶の首         栗田やすし

 

          秋暑し定規で開く袋とぢ            河原地英武

 

          残暑なほ人間魚雷錆こぼす           森 靖子

 

          西口を抜けて秋暑の都庁前           伊藤範子

 

          横文字の多きメニューや秋暑し         森垣昭一

 

 

 

                

 

 

 

          家の向き西日に殘る暑さかな           正岡子規

 

          きのふより根津の祭の残暑かな          久保田万太郎

 

          ゐざりばた秋暑泣く子に立たれもせず       林 翔

 

          一服の緑茶に残暑おさへたり           星野立子

 

          風邪妻の声溜めしんと秋暑し           吉田鴻司

 

          家壊す音こだまして秋暑し            中村しげ子

 

 

                

 

 

 

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8月 21日

2025-08-21 05:54:16 | Weblog

                           秋桜・コスモス

 

 

 

 

                

 

 

 

          コスモスの白が終わりのやうに咲く       細見綾子

 

          砂丘へと径コスモスの揺れやまず        栗田やすし

 

          海よりの風にコスモス弾みけり         河原地英武

 

          蛸壺にコスモス活くる漁師宿          志知祥子

 

          占ひは待ち人遠し秋桜             奥山ひろ子

 

          秋ざくら母と遊びし夢ばかり          玉井美智子

 

 

 

 

                

 

 

 

          コスモスに高原の牛満腹か           阿波野青畝

 

          風去れば色とり戻す秋桜            稲畑汀子

 

          コスモスのまだ触れ合はぬ花の数        石田勝彦

 

          尼寺の苔の中より秋桜             上野 泰

 

          娘をふたり生んだしあわせ秋桜         長浜聰子

 

          コスモスににらみをきかす赤ん坊        夏井いつき

 

 

 

                

 

 

 

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8月 20日

2025-08-20 05:25:44 | Weblog

                    梨・ありのみ・ラフランス・長十郎・二十世紀

 

 

 

                

 

 

 

          梨売りの頬照らし過ぐ市電の燈         沢木欣一

 

          荷の着きてより洋梨のかをりかな        細見綾子

 

          洋梨に子のてのひらの温みあり         河原地英武

 

          子を叱る後の空しさ梨をむく          安藤幸子

 

          特攻の基地たりし畑梨熟るる          篠田法子

 

          豊満な土偶の腰やラフランス          三井あきを

 

 

 

 

                

 

 

 

 

          吾ヲ見舞フ長十郎ガ誠カナ           正岡子規

 

          長十郎この重たさが友の情           中嶋秀子

 

          洋梨が版画のやうに置いてある         長谷川 櫂

 

          ラ・フランスとは悴な名よ梨の秋                    岩崎照子

 

          どこまでも話反れつつ梨甘し          中村汀女

 

          ラフランス五百羅漢の二重顎          古川塔子

 

 

 

                

 

 

 

                

 

 

 

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8月 19日

2025-08-18 21:21:59 | Weblog

                             俳句の日

 

 

 

             俳句の日」は「は(8)い(1)く(9)」の語呂合せで、正岡子規研究家の坪内稔典らが提唱し、1991年に

             制定しました。夏休み中の子供達に俳句に親しんでもらう日とされています。

             また、俳句作家の上野貴子氏が代表である「おしゃべりHAIKUの会」によっても同日が「俳句記念日」が

             提唱されていて、この日を「句会などを通して、俳句の楽しさ、奥深さ、季節感の大切さなどを

             知ってもらう」ということを目的とした記念日としています。

 

 

 

                     

                     羽黒山 芭蕉像

 

        発句なり松尾桃青宿の春           松尾芭蕉

 

        筆始しら魚しろき芭蕉の句          波多野恒子

 

        郁子一つ芭蕉生家の文机に          宮下翠舟

 

 

 

                

                与謝蕪村像

 

 

 

          春をしむ座主の聯句に召れけり        与謝蕪村

 

          蕪村の絵守る古寺のさくらの実        きくちつねこ

 

 

 

                    

                    小林一茶像

 

 

 

          めでたさも中くらいなりおらが春       小林一茶

 

          落穂これは一茶の国の落し物         鷹羽狩行

 

 

 

                     

                     良寛栄蔵像

 

 

 

          夢さめて聞くは蛙の遠音かな         良寛栄蔵

 

          良寛の辿りし峠草紅葉            沢木欣一

 

 

 

                 

 

 

 

          息きつて発句もできぬあつさ哉        正岡子規

 

          冬座敷子規全集も古りにけり         大島民郎

   

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8月 18日

2025-08-18 06:00:36 | Weblog

                          葡萄・葡萄棚・葡萄園

 

 

 

                

 

 

 

          熱の児に葡萄一粒づゝ与ふ           栗田やすし

 

          枯兆す葡萄畑へ弥撒の鐘            矢野孝子

 

          甘き香や修道院のぶだう棚           岸本典子

 

          野ぶだうの海の色して遠流の地         国枝洋子

 

          夕映えの大地遙かに葡萄熟る          伊藤範子

 

          葡萄棚駅舎に熟るる甲斐の旅          藤本いく子

 

 

 

                

 

 

 

          紫のぶだうを置いて雨の音            細見綾子

 

          葡萄摘む子の眼鼻立トルコ系           津田清子

 

          嘆く日のみな一杖の葡萄の木           秋元不死男

 

          真直に少女の視線葡萄園             飯島晴子

 

          谷わたる葡萄畑や幾夕立             山口青邨

 

          銀婚を忘ぜし夫婦葡萄食ふ            相馬遷子

 

 

 

                

 

 

 

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8月 17日

2025-08-17 06:31:48 | Weblog

                         蓼の花・穂蓼・桜蓼・大犬蓼

 

 

 

          一般的に「タデ」と呼ばれるタデ科イヌタデ属の植物の総称ですが、特にヤナギタデの花を指すことが

          多いです。ヤナギタデは7月から10月頃に花を咲かせ、日本では水田や湿地で見られます。花は赤と白があります

 

 

 

                     

 

 

 

          蓼の花少し残りて野川かな           細見綾子

 

          花蓼や水凹ませて風渡る            矢野孝子

 

          彩色の残る観音蓼の花             神尾知代

 

          陶土掘る泥にまみれし蓼の花          武田稜子

 

          手を借りて越ゆる溝川桜蓼           武山愛子

 

          降り出しの雨が弾けり蓼の花          服部鏡子

 

 

 

                     

 

 

 

          網かけて蓼の折り伏す川貧し          水原秋櫻子

 

          子に低く傘さしかくる蓼の花          林 翔

 

          二三日なまけごころや蓼の花          鈴木真砂女

 

          老人に童心のふと蓼の花            飯田龍太

 

          減りもせず稗田百戸や蓼の花          水谷芳子

 

          蓼の花踏みしだき行く川漁師          本谷 英基

 

 

 

                     

 

 

 

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