子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

正しい情報を選択すること

2018-06-13 21:51:25 | 雑記
沖縄のはしかは6月11日に県が終息の判断を発表しました。

愛知(名古屋)のはしかは終息宣言真近でしたが、残念ながら6月11日に新たな報告があり延期となしました。
今までのはしかとの接点はないようですので、この後の報告がないことを願います。

はしかの流行は報道などにより一時的に注目されたかと思っていましたが、
その他の色々なニュースなどであっと言う間に忘れられてしまった様に感じます。

最近は色々な話題が注目されても、色々なことが次々とに起こる(話題になる)ので、
自分も含め、一つの話題について2週間くらいしか意識していないのではないかと思うぐらいです。

情報を人から人に伝えるために、人は言葉を、その後文字という手段を人は獲得しました。

より多くの人に情報を伝えるために紙に文字を書き、更に印刷する手段を獲得しました。

紙が貴重な頃には、紙に書かれた文字は非常に貴重な情報だったと思います。
今は紙に書かれた情報は氾濫していて、その中から自分に必要な正しい情報を自分で判断しなけれならない状況です。

ネットにつても、
私がインターネットを始めた30年程前には、普通の電話回線(アナログ回線)を利用していたため、
送受信できる情報量は非常に限られていて(基本文字のみ)、
インターネット利用時には無駄な送信をしないような利用者のエチケットがあったように記憶しています。

今では個人的な呟きや画像が普通に溢れています。

紙で起こっていたことが、インターネット上ではここ20年弱で急速に進展したため、
人の方が急激な情報量の氾濫に追いつかないでいるように感じます。

膨大な情報中から正確な情報を選択ことが要求されています。

小児科医(医療者)として、より正確な情報を伝えていけたらと思います。