子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

新しいインフルエンザの薬

2018-03-21 23:15:36 | 雑記
今シーズンのインフルエンザの流行は収束に向かっていますが、
まだ外来では日に数人インフルエンザ(A型・B型どちらも両方とも)の子がいます。

流行も終わりの時期ですが、3月14日に新しいインフルエンザに対する薬が発売されました。

今までのインフルエンザの薬と作用機序が異なる薬で、内服1回のみの薬です。

錠剤のみですが、内服ができるのであれば体重10kg以上で処方が可能です。
錠剤は割って小さくすることはできます。

今までのインフルエンザの薬は、ウイルスが細胞に感染しその細胞内でウイルスが増殖した後んにその細胞からウイルスが放出される段階を阻害する薬でした。

今回の薬は感染した細胞でウイルスが増殖すること自体を阻害する薬で、今までの薬が作用する前の段階に作用するものとなっています。

発売後数人に処方していますが、効果がよければ今後インフルエンザ治療薬の主流になってくると思われます。