子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

インフルエンザワクチン

2009-08-26 12:11:29 | 雑記
新型インフルエンザの流行が報道されるようになり、
インフルワクチン接種に関する問い合わせが増えてきました。

結果から言うと、
当院での今年のインフルエンザワクチンの接種予定(予約時期も含めて)は立っていません。

今年は、今までの季節性インフルエンザのワクチン(従来ワクチン)と新型インフルエンザのワクチン(新型ワクチン)の両方について考える必要があり、
特に新型ワクチンの接種に関する国の方針が決定しないと、予定が立てられないのが現状です(国は9月中には方針を決めると言っています)。

従来ワクチンと新型ワクチンのどちらを中心に接種を推進するのか?新型ワクチンはどの程度の対象者に接種できるのか?

新型ワクチンの国内生産の不足分が輸入され、相当数の人数に接種をするようなら、逆に従来ワクチンの接種は人的時間的な限界で接種に対応できなくなる可能性も考えられます。

従来ワクチンを主体に接種するにしても、今年は昨年の8割程度しか生産していないため、希望者全員の要望にお答えできない可能性もあります。

今の状況や、過去の新型インフルエンザ発生時の状況などから、今シーズンは新型インフルエンザが今までの季節性のインフルエンザに変わり流行すると考えられ、新型ワクチンの接種が可能であれば、新型ワクチンの接種を主体に行うこととなります。
ただ、新型ワクチンに関しては、どの程度の対象者に接種可能なのかも含め国が方針を決定しないことには、われわれ末端の医療機関ではどうする事もできません。

従来型ワクチンも、今までの季節性インフルエンザ(特にB型)もなくなった訳ではないので、可能なら接種はした方がよいとは思いますが、新型ワクチンの方針が決まらないと予定も立てられない状況です。

このような状況なので、今年は予約時期も含めはっきりお答え出来ない状態なので
ご理解の程宜しくお願い致します。