子どもの健康

子どもたちの健やかな成長を願って、子どもに関する小児科医の雑記

インフルエンザ

2009-01-18 21:38:27 | 雑記
インフルエンザの発生数が先週末から急に増えてきました。

A型インフルエンザ多く、B型が少数見受けられます。

インフルエンザが心配で、発熱してすぐ受診する方が多くいらしゃいます。
症状がですぐだと検査をしてもインフルエンザかどうか判定できないことが多いので、熱は当然辛いとは思いますが、他に緊急性のあるような症状がなければ少し様子を見てから受診されることをお勧めします。

最低でも熱に気付いてから6時間程度経過してから検査をお薦めします。
朝からの発熱なら夕方、夕からの発熱なら翌日といったぐらいを目安にして下さい。

インフルエンザ自体は、多くの健康なお子さんや成人の方であれば、薬を使わなくても自然に治癒する感染症ですので、過度の心配はいりません。

インフルエンザに限ったことではありませんが、熱以外に、けいれん・意識がはっきりしない・嘔吐を繰り返すなどの熱以外の症状によってはすぐに病院を受診する必要があります。
また、高齢者の方や心臓や呼吸器の慢性疾患のある方など、インフルエンザにかかると合併症などのリスクの高い方は特に注意が必要です。

最近の報道で、インフルエンザ治療薬(タミフル)に対する耐性化が言われていますが、今の所クリニックの診療圏内で発生しているインフルエンザに関しては、治療の経過をみていて薬に効きが悪いような印象はありません。

ただ、治りかけに咳が増える傾向が見受けられますが、熱がなければ多少の咳はどうしてもでるものなので経過をみる必要があります。
インフルエンザに感染すると、気管支は感染によるダメージ受けるので、それを修復するため痰をだしたりする必要があり咳がでます。

予防が第一ですが、かかってしまったら無理をせずゆっくり休む必要があります。
また、熱が下がっても人に感染させる可能性がある時期は休む必要があります。
また、周りで流行している時には、軽い症状(高い熱が続くような症状がなくても)でもインフルエンザの可能性はあるので病院を受診して検査を受けることをお勧めします。