海山の創作ノート

工房T 海山の書、印、絵、版画、工作、etc.日々の暮らしの中で出来た作品を紹介します。 さて、今日は何を作るかな。

No.118 書  風に聞け

2007-01-24 | 

夏目漱石の句
風に聞け何れか先に散る木の葉

先日、お世話になった元の職場の同僚が亡くなりました。
58歳、現役。
面倒見のよい、誰でも包み込んでくれるような大きな人でした。
二年前にお会いしたときは、お元気でした。
とても残念です。

詳しいことは書きませんが、
この憤りをそのままにしてはおれなくて、
筆を執りました。
漱石は、人が生き延びたり、まさかと思った人が逝く、
吉凶禍福の微妙さを、こんな句にしたのです。

少々殴り書き。
まだまだですが、憤りの直接表現です。
書き下ろしたばかり、紙の折れ目が見えます。
上下は毛氈。

20×65センチ