小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
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クィーン

2007-11-07 | カ行の映画

The Queen (2006/イギリス=フランス=イタリア)【DVD】

監督:スティーヴン・フリアーズ
出演:ヘレン・ミレン/マイケル・シーン/ジェームズ・クロムウェル/シルヴィア・シムズ/アレックス・ジェニングス/ヘレン・マックロリー

世界中が泣いたその日、たった一人涙を見せなかった人がいた。
もうひとつの真実。


うーん、見応え十分な大人の作品。面白かったよ~
こういう題材を描けるイギリスという国のセンスがうらやましくもある。
映画からその国がみえてくるんだな。
どこまで真実かどうか知らないけど、リアルフィクションな社会派人間ドラマ。
アカデミー賞主演女優賞を獲得したヘレン・ミレンの演技は、本物以上に“女王”でした!

1997年8月31日、英国王室のダイアナ元皇太子妃が、パリで交通事故に遭い逝去してしまう衝撃的なニュースが世界に流れる。
ダイアナ元妃の訃報を悼み、その日から全世界は悲しみに包まれる。
しかし、なかなか公式声明文を発表しない英国王室のエリザベス女王(ヘレン・ミレン)の対応へ批判が集中する・・・・。



あれから10年、私もダイアナさんがなくなったときは、ショックでした。
シンデレラから、悲劇のヒロインになり、あげくのはてにパパラッチに追いかけられ事故死。
あまりにも若すぎる死。後に残された二人の王子が可愛そうでした。


映画ではそのときのロイヤルファミリーの狼狽えぶりが描かれています。
ダイアナがすでに王室の人ではなかったせいもあり、その時の王室の反応は国民にとっては冷たくうつり、王室非難に発展。
そこを取り持ったのは、首相になったばかりの若さ溢れるブレア首相だったのね。
伝統と体裁を守りたい王室VS国民の気持ちを理解させたい首相。
女王に電話して、迷いのない自分の思いを告げる姿にいい首相だなあと思っちゃったな。
女王もはじめは頑なに拒絶してたんだけど、国民のダイアナを悲しむ姿やまわりの助言から軟化してくるんだよね。
若くして即位し国民のために生涯を捧げた女性を、ただ一人かばい続けたブレア首相に感動しました。


女王が田舎で美しい牡鹿に涙したのは(ウルッときた)、その孤高な姿に自分を見たんだろうな。
でも鹿はあっけなく撃たれてしまった。
逃げてはいけない、とその時女王は思ったのでしょう。
いいドラマを見させてもらいました。
にしても、女王が四輪駆動を乗りこなすとはびっくり!ほんとかよ・・・

ヘレン・ミレンのなりきり演技もここまでくると神業に思えてしまう。笑
ブレア首相を演じたマイケル・シーンも好演してましたね。

国民のための女王。国づくりのために奮闘した首相。
国というものは、国民によって成り立っているものだと改めて思うのでした。
タブロイドネタを扱っているようで、実はしっかりした社会派ものというのがよかったです。
女王はこの映画観たんっすかね?

★★★★★(5段階☆は0.5)

「クィーン」公式サイト

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11月に観たい映画♪

2007-11-06 | 映画全般
11月にはいってますが、、取り急ぎ今月見たい映画。
「ヘアスプレー」は感想が追い付かず後日ってことで・・汗

ボーン・アルティメイタム 公式サイト(115分)【11/10公開】


究極のノンストップ・アクションシリーズ3部作ついに完結!
記憶を消され、最愛の人を奪われた世界最強の暗殺者ジェイソン・ボーン。
彼は自分を陥れたすべての陰謀を暴くため、たったひとり、組織に最後通告(=アルティメイタム)を叩きつける!
マット・デイモンの当たり役。
好きなシリーズなので早く観たいです!


フライボーイズ 公式サイト(138分)【11/17公開】


第一次世界大戦時。自らの意思でフランス空軍に入隊したアメリカ人がいた。彼らはアメリカ人として、史上初の戦闘機パイロットでもあった―。
総製作費70億円以上をかけ、史実を元にしたフライトアクション超大作がついに誕生!
「スパイダーマン」シリーズのジェームズ・フランコ、ジャン・レノ競演。
ジェームズ観たい(笑)


ナンバー23 公式サイト(103分)【11/23公開】


主人公ウォルターが導かれるように手にした1冊の本。
その物語は、背筋のぞっとするような殺人ミステリーだった。
自らの生い立ちに酷似した内容と、度々挿入される”23”の謎・・・。
『オペラ座の怪人』のジョエル・シューマカー監督が仕掛ける究極の謎解きサスペンス。
ジム・キャリーが平凡な主人公とダークな小説の登場人物の2役を見事に演じ分けてるとか。


ミッドナイト イーグル
公式サイト(103分)【11/23公開】


爆発すれば1億2,700万人の国民を危機に陥れる特殊爆弾を搭載した米空軍ステルス爆撃機―ミッドナイトイーグル―が山中で忽然と姿を消した!
日本滅亡まで48時間!運命に翻弄される2人の主人公。
映像化は絶対に不可能とされた原作、ついに完全映画化。
邦画史上最大スケールの山岳サスペンス・アクション誕生!
大沢たかお、玉木宏、吉田栄作が危険な豪雪の山中で体当たりで演じる。
久々、邦画でコーフンできるかしら~


気になってるのが
once ダブリンの街角で 公式サイト(87分)【11/3公開】


アメリカでわずか2館の公開から口コミで動員数を増やし、最終的には140館での上映となった話題のラブストーリー。
男女のドラマを音楽に乗せて展開させる、ロマンチックな作品。
ワタシ好み♪
今、ミニシアター系で上映中でして、私が観にいく映画館ではソング割 というものがあって、窓口でお好きな歌をワンフレーズ歌うとどなた様も当日料金1,100円!らしい。恥ずかし~、、でもワンフレーズならいいかっ!^^;


テイク・ザット/ライブ・イン・マンチェスター

2007-11-04 | 音楽

Take That The Ultimate Tour 2006【DVD】

観たいと思っていた昨年のツアーDVDが手に入り、これがとても素晴らしかった!!!!今頃おそ過ぎ・・
TT熱、再発しました(笑)やばいっす。。

テイク・ザットの再結成記念ツアー《The Ultimate Tour 2006》の中から、マンチェスター公演の模様を収録した映像。
「Pray」「ネヴァー・フォゲット」ほか全18曲。



観終わって思ったのは、10年たってバンドとしてより完成度が高くなっていることですね。
10年のブランクがあるのだから、メンバー自身の老化や表現力の低下は仕方ないと思っていたのが、アップグレードされていました。


メンバーの声、ルックス、パフォーマンスが大人っぽく変化していて、年相応のグループにチェンジ。
10年の間に、ひそかに4人で練習してたんじゃないかと思うぐらい(笑)、息もピッタリで演出もよく、ファンと一体化したステージでした。
メンバーみんな楽しんでるところもいい。

「正直、不安で恐かった」というメンバーの話は説得力があります。
特にジェイソン・オレンジは音楽業界から離れていたのに、パフォーマンスを完璧にこなしているところが驚かされます。
そのジェイソンとハワード・ドナルドのダンスがいい。
マーク・オーウェンがゲイリー・バーロウの歌う姿をトロンとしてみてる顔がかわいい。(≧▽≦)
もともと音楽的にも評価されてるバンドなので、実力あるグループは違うなと再確認。

ライブは大規模で、火や雨を降らして観客たちを大いに楽しませてくれてます。
人工の雨の中、4人がずぶぬれになりながらの激しいダンスは、水もしたたるいい男でしたね!
ビートルズメドレーも披露していて、4人が着たビートルズ風の赤いスーツはロンドンのテーラーに仕立ててもらったとか。

それにしても、マンチェスターの人がうらやましい。
ファンの中には男性もちらほらいて、女性と一緒にはしゃいでるところが微笑ましいです。
みな幸せな気分にひたっていてる様子がいいなあ。
メンバーの「ここにいるのが夢のようだ!」という言葉は、彼等の真実の思いだったのだと思う。
これからも彼等の活躍を期待しています!

ボーナスで入っているマークがガイドしてくれるステージ・ツアーは、日頃見れない大掛かりなライブ会場の裏側がわかります。

下は今ツアー中の10月14日のBelfastの「Beautiful World Tour」の模様。
またまた盛り上がっています。火を使っていてこれにはビックリ!!本物???
Take That Beautiful World Tour - Belfast 14/10/07 Part 1





ディスタービア

2007-11-02 | タ行の映画

Disturbia (2007/アメリカ)【試写会】

監督:D・J・カルーソー
出演:シャイア・ラブーフ/キャリー=アン・モス/デヴィッド・モース/サラ・ローマー/アーロン・ヨー/ホセ・パブロ・カンティージョ

リセット不能の覗き見ゲーム。

仕事が一段落したので、週末は映画レビューに力入れたいと思います(笑)
さてさて、久々に試写会にいってきました!
原題は「不穏な郊外」
全米3週連続No.1。10週連続トップ10入りという驚異的なロングランヒットとなった作品。
近所の「覗き」にハマった少年が目撃したものは・・・?
「トランスフォーマー」のシャイア・ラブーフ主演。


交通事故で父親を亡くし、その事故に責任を感じている青年・カイル(シャイア・ラブーフ)。
それ以来、暴力的になり自宅謹慎の裁判命令を受けてしまう。
足首には監視システムをつけられ、行動範囲は半径30m。
家から一歩も出られない彼は、暇つぶしに近所の家々を覗き見するようになるが、ある家で若い女性が殺される現場を見てしまうのだ。


舞台になるのは、主人公の家とお隣さんの家々。
隣に引っ越してきた美女、悪ふざけが好きなガキたち、そして隣の怪しい男。
彼等の行いを覗き見するうちに、見てはいけないものを見てしまう主人公。
ドキドキはしますが、お隣に住む彼女とのシーンが長過ぎ。
お手軽すぎる。汗
サスペンスものといっても、アメリカの郊外に住むひきこもりなティーンの生活を描いてることがヒットした理由かも。笑


友人とのコミカルなシーンが多いので、全編サスペンスを期待すると肩すかしも。
青春ものとスリラーがごっちゃになっている。
スピーディに進んでいくので、もう少しじっくり観たかったです。
監視システム、双眼鏡、デジカメ、パソコン(MAC)、ケータイなど小道具の使い方は面白い。
にしてもデジタル機器はこういう使い方があるんだと感心。
ケータイも今はGPSがついてるから、道に迷ったとき居場所がわかるのはいいね。(方向音痴には必需品)
よくある話の流れなので、安心して観られます^^;


主演のシャイア・ラブーフは相変わらず素朴で魅力がある。
笑った顔がかわいいし、よーくみると睫が長いんだね(笑
次回作のインディ・ジョーンズが楽しみです。
彼女役の人がイマイチぱっとしなかった。ごめんよ~
アメリカの男の子はこんな彼女が好みなのかな。
「マトリックス」のキャリー=アン・モスは普通のお母さん役でほんとに普通だった。。

なんだかんだといながらも退屈することはなく、普通に(笑)楽しめると思います。
覗き見はスリリングでもハイリスク・・ご用心。。

★★★☆(5段階☆は0.5)

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ブレイブ ワン

2007-11-02 | ハ行の映画

The Brave One (2007/アメリカ)【劇場公開】

監督:ニール・ジョーダン
出演:ジョディ・フォスター/テレンス・ハワード/ナヴィーン・アンドリュース /メアリー・スティーンバージェン/ニッキー・カット/ジェーン・アダムス

許せますか、彼女の“選択”

映画をしっかり観たのは久しぶり。
ジョディ・フォスター主演というと、「フライトプラン」でがっかりさせられましたが、今回はいいです!
婚約者を殺された女性の復讐ものと思いきや、人間の心の奥にひそむ衝動的なもの、善と悪の境界線に苦しむ女性の姿を描いています。
ラストは想像できたかな。
強引なところもあるけど、ジョディの演技に釘付けになりました。
原題は「勇敢なもの」。


ニューヨークでラジオ番組のパーソナリティを務めるエリカ(ジョディ・フォスター)は、セントラルパークで暴漢に襲われ、婚約者の恋人は死亡。
自分は瀕死の重傷を負い、トラウマから外出恐怖症になってしまう。
その後、彼女のむかった先は銃砲店。
エリカの頭の中でスイッチがはいってしまうんだな。
これも銃が身近にあるというアメリカ社会に問題があるのだけど。


エリカは街のダニ、ゴキブリたちを次から次へと始末していく。女処刑人ですな。
自分が人を殺すなんて・・・でも銃をもつ手が震えないのはなぜ?


悪人たちをこらしめるわけで、世間やマスコミは大騒ぎ。
事件を捜査する担当刑事とエリカは親しくなる。
もちろん刑事はエリカが処刑人とは思わない。
極悪人でも法で裁くべきだという刑事と親密になればなるほど、エリカは苦しむのだ。


襲われたときの恐怖、愛する者を奪われた悲しみから逃れるため別人になるエリカ。
悪を制裁することは、自分に勇気を与えてくれる。
「勇敢なもの」というタイトルはエリカ、そして刑事にもいえますね。
親しいものが罪を犯したら、刑事の自分は捕まえる勇気があるのか?
刑事はエリカに警告する・・・

私は変わってしまった。元の自分には戻れない。
決意表明したジョディ・フォスターの顔がよい。
どうせなら自分を裁いてほしい、楽になりたいというエリカの気持ちが分かる気がする。

エリカの後戻りできない人生、すべて受け入れる勇気。
個人的には最後は許せるかどうか・・・
まあ映画的には好きな終わり方で、深い物語でした。

ニール・ジョーダン監督というと「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」「プルートで朝食を」もそうだけど、過酷な運命にさらされる人間(ヴァンパイア・笑)を描くものが多いのかな。


ジョディ・フォスター、硬質な美しさが光ってました。
ラジオのパーソナリティ役の朗読もいい。
バックに流れた女性の歌が雰囲気があってよかったです。

★★★★(5段階☆は0.5)

「ブレイブ ワン」公式サイト

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