デジカメぶらりぶらり

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責任を果たす

2008-08-11 08:53:49 | Weblog
奇跡は起こせなかったが、責任は十分に果たしたといえるのだろう。長野県松本市で起きた松本サリン事件の被害者、河野澄子さんの話である。

それは事件発生の10日ほど前、夫の義行さん(58)と交わした会話にある。「お互い、いつ死んでも後悔しないように生きてきたよね」「そうね、本当に好きなように生きてきたわよね。での、あと10年は生きないと、子供たちの生活に対しての責任が果たせないわよ」。

義行さんの著書「命あるかぎり」にある。責任とは、子どもが大学を出るまでは生きていることを意味した。

事件の後遺症で意識は戻らなかったが14年間生きて、60歳で旅たった。この間に3人の子どもは全員、大学に進み、一人前になったという。

義行さんは病院から帰る時、いつも「澄子。あなたの存在が、子どもたちをはげましているんだよ」と声をかけてきたが、その通りなのだろう。
 
義行さん自身も、警察やマスコミから犯人のような扱いを受けた時は特に、澄子さんの存在が心の支えになった。同時に責任の重さも自覚した。

逮捕されたら子どもを守ることができない。絶望など感じていられなかった。著書のあとがきには、望ましい生き方とは「将来を心配するよりも、いまここにある幸せを見つけ楽しむ」とある。



相続

2008-08-09 07:08:51 | Weblog
広島、長崎の被爆者が各地で組織している団体が存続の危機にさらされているのだという。会員数が減ったり、中には既に解散に追い込まれたところさえある。

「会員のほとんどが80歳を超え、体力も気力も衰えている」。地方組織代表の声だ。63年。時間は常に容赦ない。

こんな声もある。「若い世代は原爆の怖さを知らず、あてにならない」いずれ直接の体験者は一人残らず世を去る。

もし、日本人が記憶の「相続」に失敗すれば、あの途方もない悲劇は忘れられることになる。

シェー

2008-08-07 07:00:59 | Weblog
漫画家の赤塚不二夫さんは、ギャグや漫画の個性的なキャラクターが世代を超えて人々に指示されてきた。

「天才バカボン」は最たるものになる。主人公と父親を「ばか」として描きたいとのアイデアに「ちょっと陰惨なんじゃ」という懸念もあったが今読み返しても親しみを感じながら笑ってしまう。

深読みすれば、ばかげていると言われても、面白がってなんにでも挑戦することを勧めているような気もする。

成否にかかわらず、パパの決めせりふ「これでいいのだ」を口ずさめばいい。10代で漫画家を志してから「ずーっとまじめにふざけてきた」という赤塚さんが、自分に言い聞かせてきた言葉なのかもしれない。天国から「シェー」とちゃかされそうだが。

サラゴサ

2008-08-05 06:44:33 | Weblog
スペイン北東部の古都サラゴサで万博が開催したのは先々月14日、9月14まで続くあの愛・地球博(愛知万博)よりいくぶん小規模で、今回のテーマは「水と持続可能な開発」という。

サラゴサ市の歴史は古い。エブロ川沿いの都市で人口は65万人ほど、かっては旱魃(かんばつ)に悩まされ、水をめぐって争そった時代もあった。

あいたがって水に対する人々の関心が深い地域とも言う。日本館は江戸の街を映像で見せ四季を紹介する。

大きな滝から水が流れるのが人気とか、このあと2010年に上海万博が続く。愛知、サラゴサと受け継いだ環境への配慮を上海に期待する。

北京五輪

2008-08-03 06:20:56 | Weblog
いよいよ北京五輪が迫ってきた。「前回の5輪はどこだった?」と友人に聞いたら一瞬の間があって「えーと、アテネ」。その前のシドニー五輪となるとなんだか遠い記憶のような気がする。

アテネ五輪関係者や地元も開会までずいぶん気をもんだ。総合会場の5輪スタジアムは半年前になっても外観が整わなかった。

道路整備なども遅れた。不思議なことがそれでも間に合った。北京5輪の“鳥の巣”すなわち国家体育場はどうやら順調に仕上がっている。

だが史上かってないこの大会が北京の街を大きく変えるのは間違いない。私どもは東京五輪で経験ずみである。

今日の暑さ

2008-08-01 06:29:28 | Weblog
言うまいと思えど今日の暑さかな。あいさつの枕ことばが「アツイ!」となった。岐阜では25日の最低気温が28.0度と7月としての最高値を更新した。もうクーラーなしでは眠れない。

なにしろ体温より気温が高いのだ、日本の最高気温は岐阜県多治見市と埼玉県熊谷市で観測した40.9度だが時期は昨年のお盆すぎだった。今年もそうならさらに猛暑に耐えねばならない。

炎天下の高校球児を思えとの声も。各地から次々に甲子園に名乗り。各地で花火大会も開催される。

江戸後期の絵師酒井抱一に涼やかな句がある「星一つ残して落つる花火かな」。