デジカメぶらりぶらり

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2年前

2013-03-13 08:03:11 | Weblog
<お母さんがいたら、いろんなことができたね。ケーキとかつくったりできたよね。保育園から帰ると、お母さんが作ったおやつを食べさせてくれたね。3月10日まではいい日だったね>。

と、岩手の小学3年の女の子は書いた。『3月10日まではいい日だったね』は、震災遺児らを支援する「あしなが育英会」が出した作文集だ。表紙は、あの一本松の絵。お父さんが行方不明になった9歳の少年が描いた。

彼は天に伸びる勢いの松を描いて、言葉を添えた。<がんばれ一本松 ぼくのお父さん どこにいるのか みえないかな。みえたら おしえて 一本松 おねがいするよ>東日本大震災で親を失った子どもは1500人を超える。

あしながの作文集を読めば、この1500の心が抱えるだろう想いが、脈を打ち伝わってくる。宮城の小3の女の子はあの日、母さんとけんかして、謝りもせず学校に行った。
「母はもう怒っていないだろうな」と思いながら家へ帰る途中、地震が起きた。学校に戻り夜を明かした。みんなには迎えが来たのに、母さんは来なかった。死んでしまった。

2年前の今日は金曜日だった。少女は、書く。<私はお母さんが見つかってから金曜日の2時46分に、ベルを鳴らしています。そしてお母さんに「ゴメンネ」を送っています。ちゃんと聞こえていたらいいです>。きっと、聞こえているよ。

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