デジカメぶらりぶらり

デジカメのほやほやの写真をご覧下さい。

あたる

2010-03-26 07:38:01 | Weblog
「あたる」「もらう」の言葉が日本中に聞こえる。子ども手当。高校授業料無償化。エコポイント。もらえて結構、あたってありがたいが、心から喜べない響きがある。

生活弱者への手当は必要だ。心ならずも貧困状態にある人に国が手をさしのべるのはいい。だが、年金まで「あたる、もらう」とはおかしい。

社会に十分尽くした世代の権利である。国からの頂き物ではない。「あたる」「もらえる」感覚の広がりは、なんでももらって当たり前の思考をはびこらせ人間の活力を奪わないか。

「国が何をしてくれるかではなく、国に何をできるかを問う」と言った演説の感動は遠くなるばかりである。母親から巨額資金を「もらった」首相だけの責任ではないが、鳩山政権の成長戦略のなさが指摘されている。

成長戦略とは、景気をよくする経済政策だけではなかろう。精神文化面からも、社会が前向きになる雰囲気づくりは必要だ。

「もらう」や「あたる」の気分は、じわじわと社会から活力を奪うようで心配だ。福祉政策を否定するのではない。あすの日本のためにならないと思うのである。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿