『どんな小さなものでも、みつめていると宇宙につながっている』は、童謡「ぞうさん」や「1ねんせいになったら」で知られる詩人まど・みちおさんが2年前、101歳の時に出した本だ。
まどさんは、引っ込み思案な子どもだったという。<アリや花のおしべなどの小さいものを、じっと見つめることが好きでした。小さいと、ひと目で全体が見えるから、そこに宇宙を感じていたのです>。
まどさんも、虫と宇宙をつなぐ驚きの観察に膝を打つことだろう。フンコロガシがふんを真っすぐ転がし続けるのに、太陽や月を目印にするのは知られていた。では、月がない夜は、どうするか。
北欧などの研究チームが、天の川を目印にしていると突き止めた。日本では、球押金亀子(タマオシコガネ)とも呼ばれるフンコロガシは、古代エジプトで神聖視された。ふんの球を運ぶ姿が、太陽を東から西に運ぶ神に重ねられてのことだ。
実際、天空を見つつ球を運んでいるのだから、スケールが大きい。どんな小さなものでもみつめていると、宇宙につながっているーとは、まさしく至言だ。<かすかなスケールで生きている蚊と、どうしょうもないほどのスケールで生きている人間が、隣り合って生きている不思議。蚊がどんな思いでいるのかが見えたら、おそらく人間はその前でひれ伏すのではないでしょうか>。
これも103歳の詩人の言葉だ。
まどさんは、引っ込み思案な子どもだったという。<アリや花のおしべなどの小さいものを、じっと見つめることが好きでした。小さいと、ひと目で全体が見えるから、そこに宇宙を感じていたのです>。
まどさんも、虫と宇宙をつなぐ驚きの観察に膝を打つことだろう。フンコロガシがふんを真っすぐ転がし続けるのに、太陽や月を目印にするのは知られていた。では、月がない夜は、どうするか。
北欧などの研究チームが、天の川を目印にしていると突き止めた。日本では、球押金亀子(タマオシコガネ)とも呼ばれるフンコロガシは、古代エジプトで神聖視された。ふんの球を運ぶ姿が、太陽を東から西に運ぶ神に重ねられてのことだ。
実際、天空を見つつ球を運んでいるのだから、スケールが大きい。どんな小さなものでもみつめていると、宇宙につながっているーとは、まさしく至言だ。<かすかなスケールで生きている蚊と、どうしょうもないほどのスケールで生きている人間が、隣り合って生きている不思議。蚊がどんな思いでいるのかが見えたら、おそらく人間はその前でひれ伏すのではないでしょうか>。
これも103歳の詩人の言葉だ。
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