明治から昭和にかけて活躍した日本画家の巨匠・小林古径(こばやしこけい)の代表作に「加賀鳶(かがとび)」(1909作)がある。江戸加賀藩邸のお抱え火消しの姿が生き生きと描かれている。
炎に包まれる屋根の上でまといを振る男、ハシゴを持って駆けつける男たち。万国博覧会にも出展され、加賀鳶は海外にまで知られた存在だった。宮城県の地方紙「河北新報(かほくしんぽう)」が出した「東日本大震災全記録」には、津波で孤立した仙台空港に最初に到着したのは高岡市消防本部の救助隊だったと記されている。
瓦礫(がれき)が阻む海水の中を果敢に進む姿は胸を熱くする。被災地に北陸各地の消防組織の活躍があったことを忘れない。加賀鳶の本場、金沢の出初め式は呼び物のハシゴ登りが、命綱を付けるか付けないかで意見がわかれた。
命綱などいらないというのも消防団の心意気だし、綱をつけてでも伝統の姿を見せるのも心意気であろう。火消しの心意気とは、いつ何時、何があっても市民を守るために自分の命を張る心構えのことだと思う。
身を切る寒風の中で、その姿を披露してくれることに、市民は敬意をあらわし、感謝するのである。
炎に包まれる屋根の上でまといを振る男、ハシゴを持って駆けつける男たち。万国博覧会にも出展され、加賀鳶は海外にまで知られた存在だった。宮城県の地方紙「河北新報(かほくしんぽう)」が出した「東日本大震災全記録」には、津波で孤立した仙台空港に最初に到着したのは高岡市消防本部の救助隊だったと記されている。
瓦礫(がれき)が阻む海水の中を果敢に進む姿は胸を熱くする。被災地に北陸各地の消防組織の活躍があったことを忘れない。加賀鳶の本場、金沢の出初め式は呼び物のハシゴ登りが、命綱を付けるか付けないかで意見がわかれた。
命綱などいらないというのも消防団の心意気だし、綱をつけてでも伝統の姿を見せるのも心意気であろう。火消しの心意気とは、いつ何時、何があっても市民を守るために自分の命を張る心構えのことだと思う。
身を切る寒風の中で、その姿を披露してくれることに、市民は敬意をあらわし、感謝するのである。
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