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官僚

2012-10-12 07:25:16 | Weblog
日本官僚は本当に賢い。もちろん、その前に「ずる」という接頭語がつくのではあるが。一見、分かりにくい法律や行政文書の中に短い文書を忍び込ませ、我田引水の解釈をすることなど朝飯前だろう。

被災地の再建とは無関係の事業まで、復興予算が使われた実態が次々に明らかになってきた。核融合エネルギーの研究費に42億円、調査捕鯨業に23億円、東京の国立競技場の補修に3億3千万円・・・。被災地以外の官庁の庁舎補修にも、巨額の費用が投じられたようだ。

これも、政府が昨年7月にまとめた復興基本方針に「豊かで活力ある日本全体の再生を実現する」という短い文言が加えられた成果である。復興予算は、各省庁が分捕り合戦をする草刈り場と化した。

被災した中小企業を支援する補助金の交付を求めたグループの約63%が、「国の予算が足りない」などの理由で申請を却下された、と報じられている。本当に必要な資金が被災地に回らなくて、なのための復興予算なのか、本末転倒である。

25年間に及ぶ増税を国民が許容したのは、予算が被災復興に絞って使われると信じていたからだ。官僚は「政府方針の通り」の一点張り、誠実さのかけらもない。国の役人に誠実さを求めるのは、八百屋で魚を求めるようなものかもしれない。

官僚のやり放題を許している政治の責任は重い。

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