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歌舞伎座

2010-05-08 07:25:57 | Weblog
東京の歌舞伎座が建て替えのために閉鎖される。江戸歌舞伎の殿堂と思われているが、実は明治の新聞人が起こした演劇改良の拠点だった。

明治10年代後半、自由民権運動が盛んになるのと同時に、演劇改良運動も起きた。学校制度確立前の人々が歴史を知り社会を学ぶのには、大衆演劇や講談が最適であり、低欲化していた江戸演劇を改善しようとの文化運動だった。

立ち上がったのは新聞人だった。東京で福地桜痴(おうち)という記者が歌舞伎の改良に取り組み、歌舞伎座の建設になった。

最初は洋館風の劇場だった。大阪でもシェークスピア劇などを取り入れて、新しい演劇運動が起きていた。

江戸歌舞伎に新しい命を吹き込んだのは明治の新聞人だった。その歴史も残しておきたい。